猿田彦神社

2014年10月24日

猿田彦神社
御祭神:猿田彦大神
相殿神:大田命
社格:旧無格社・別表神社
URL:http://www.sarutahikojinja.or.jp/
所在地:三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
最寄駅:JR参宮線 伊勢市駅
近鉄山田線 伊勢市駅・宇治山田駅
近鉄鳥羽線 五十鈴川駅
※上記各駅より三重交通運行の各系統バス乗車もしくはタクシー利用
御由緒:御祭神の猿田彦大神は当地の地主神とされる。
天孫降臨において、瓊瓊杵尊を筑紫国日向の高千穂まで先導(啓行・みちひらき)した国津神・猿田彦大神は、天宇受賣命(猿女君)とともに伊勢国五十鈴の川上の地に戻り、この地を中心として広く国土の開拓を行った。
後に、倭姫命の御巡幸に際し当地を訪れ、猿田彦大神の御裔・大田命が出迎えた。
倭姫命に良き土地を尋ねられた大田命は、かつて猿田彦大神が開拓した宇遅の五十鈴の河上にある霊地を献上したところ、そこには天上から投げ降ろされた天の逆太刀・逆桙・金鈴等があり、皇大神宮(伊勢神宮内宮)が創建された。
このことから猿田彦大神と大田命の子孫である宇治土公(うじつちのぎみ)は、神宮において代々「玉串大内人(たまぐしおおうちんど)」という、式年遷宮で心御柱と御船代を造り奉るなどの特別な職承に任ぜられ明治初頭まで奉仕した。
しかし政府による神官の世襲禁止などの影響により、職を解かれた宇治土公(うじとこし)氏は自邸内で奉斎していた祖神・猿田彦大神の神社を興した。以来、宇治土公家が代々宮司を務めている。
猿田彦神社 拝殿前猿田彦神社 社号碑
猿田彦神社 手水舎猿田彦神社 鳥居
皇大神宮(内宮)から伊勢街道(国道23号線、参宮街道とも称される)を800m程歩くと御木本道路(県道32号線)との交差点にたどり着く。
交差点から御木本道路を西(外宮方向)側に50mほど進んだ道沿いに鎮座している。
猿田彦神社 拝所猿田彦神社 方位石
猿田彦神社 御本殿猿田彦神社 御神田
社殿は二重破風妻入造り(さだひこ造り)。
八方除の御神徳に因み、鰹木、鳥居、柱等の各所が八角形になっている。
拝殿前の方位石は1936(昭和11)年の御造営まで御神座のあった古殿地。
「みちひらき」の御神徳を表した八角形の石が置かれ、人気のスポットとなっている。
社殿の右手には小道があり、本殿を拝しつつ裏手へ抜けると御神田がある。
ここで毎年5月5日に豊作を祈願して行われる「御神田祭」は三重県無形文化財指定である。
猿田彦神社 佐瑠女神社猿田彦神社 神池
境内社として佐瑠女神社が鎮座している。
天照大御神が天岩窟(あめのいわや)に隠れた際に神楽を舞い大御神が外に出るきっかけを作り、天孫降臨の際は猿田彦大神と瓊瓊杵尊との間を取り持つ等活躍した天宇受賣命が御祭神。
瓊瓊杵尊より授けられた「媛女君」の名が社号の由来である。
猿田彦神社 さざれ石猿田彦神社 たから石
境内にはさざれ石や、宝船に蛇が乗った姿の「たから石」などの見所も。
猿田彦神社 御朱印帳
猿田彦神社 「みちひらき」御朱印帳。初穂料1,500円。
この他に「みちびき」という大判で金色の豪華な御朱印帳(3,000円)もある。
猿田彦神社 御朱印猿田彦神社 佐瑠女神社 御朱印
猿田彦神社と佐瑠女神社の御朱印。初穂料各300円。
御朱印帳、御朱印はともに境内左手の授与所にて受けられる。
神宮の各宮とはまた違う雰囲気を持った神社である。再び内宮参拝する際にはぜひこちらも再訪したい。