大森神社(寄来神社)
御祭神:久久能智命
社格:旧村社
所在地:東京都大田区大森北6-32-12
最寄駅:京浜急行電鉄本線 平和島駅
JR京浜東北線 大森駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/11_ota/11018.html
御由緒:社伝によれば、天正年間(1573~1593年)のある時、金色に輝く神像(阿弥陀像だったともいわれる)が海岸に漂着した。
里人等は畏れて像を沖へ戻したものの、再び元の場所に流れ着き、押し流すこと三度に及んだという。
しかし、なお同じ所に寄り来たため、祠を建てこの像を祀ったのが当社の起源とされ、このことから寄来明神、寄来神社と称された。
また「寄来」は福が寄り来たるとも解釈され、三原地域(旧大森村の小字・北原・中原・南原の総称)の鎮守として崇敬されたという。
1868(明治元)年に神祇伯・白川資訓王より大森神社の社号並びに額面を賜り、1932(昭和7)年10月、東京市編入の際に大森神社と改称している。
1945(昭和20)年4月の空襲により社殿等諸施設を焼失し仮宮にて奉斎していた。
本格的な社殿復興は第一京浜の拡張計画の影響で遅れたものの、1963(昭和38)年に鉄筋コンクリート造にて再建された。
平和島駅から品川方向へ約200mほど先、第一京浜沿いに東面して鎮座している。
社地はかつて、旧東海道(現美原通り商店街)付近まであり、国道を挟んだ向かい側、株式会社キタヤマ社屋脇を通る細い道が元の参道だったという。
しかし、第一京浜の整備・拡幅により社地は削られてしまったため、現在はこじんまりしている。
狛犬がいない代わりに、1975(昭和50)年に大森魚市場から奉納された青銅燈籠が建つ。
ちなみに魚市場は1989(平成元)年9月に大田市場に移転統合され、跡地は区立大森スポーツセンターとなっている。
御祭神の久久能智命はイザナギ・イザナミの間に産まれた樹木の神。
海辺だった当地に、なぜ木の神が祀られたのか興味深いところ。
詳しいことは資料が焼失した為不明だそうだが、家屋の守護神としての性質、かつては広大な森があったことなどが理由と考えられている。
社殿左手奥に二社の末社。
向かって右は稲荷神社(宇迦之御魂命・伊弉柵命)。左は椿神社(猿田彦命)。
ちなみに蒲田八幡神社の兼務社・椿神社が近隣にあるが勧請・分社などの関係はないとのこと。
大森神社 御朱印。初穂料300円。
境内右手の社務所にて拝受可能。
一見閉まっている雰囲気にも見えるが、インターホンを通じて申し出ると丁寧にご対応頂ける。
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