花畑大鷲神社

2015年12月17日

花畑大鷲神社
御祭神:日本武尊
社格:旧村社
所在地:東京都足立区花畑7-16-8
最寄駅:東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン) 谷塚駅
東武バス(桑袋団地行)草加記念体育館停留所
東武バス(花畑桑袋団地行)花畑大鷲神社入口停留所
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/15_adachi/15060.html
御由緒:日本武尊の東征に対する報恩として祠を奉斎したのが創祀とされる。
古くより産土神として崇敬されており、平安時代には新羅三郎源義光が奥州征伐(後三年の役)に向かう際に戦勝祈願し、凱旋時に奉賽として武具を献じたと伝えられている。
11月酉日に鷲大明神に詣でることを酉待といい、酉の祭を意味していた。
応徳年間(1084~1086年)または応永年間(1394~1428年)頃より、毎年11月酉の日に例祭を斎行するようになり、この日には門前市が立ったため、「とりのまち」と称され今の「酉の市」の起源となる。
祭の日だけ賭博の開帳が許可されたため、近隣の人だけでなく江戸市中からも人が集まるようになった。
酉の市では土地柄から農具、芋頭、切餅などが売られていたが、農具の熊手に「福をかきこむ」としてお多福面をつけたり、簪や稲穂をつけた守札などの縁起物が工夫されたことから、商人らにも人気を集め、財運向上や魔除けの御利益を求めた参詣人が増えたといわれる。
また江戸中期から酉の日(現在は7月第3日曜日)に奉納されるようになった三匹獅子で舞われる「獅子舞」は区指定無形民俗文化財である。
明治維新後は、それまで祀られていた正一位鷲大明神から祭神を日本武尊として、旧別当であった正覚院(現・花畑3-24-27)から独立し、1872(明治5)年11月17日には村社に列せられている。
花畑大鷲神社 社頭花畑大鷲神社 社号標
花畑大鷲神社 力石花畑大鷲神社 参道
谷塚駅東口から桑袋団地行の東武バスに乗って「草加記念体育館」で下車。
つくばエクスプレス六町駅から神社そばを通るバスもあるが、運行本数が非常に少ないので、谷塚駅経由がベストだろう。
バス停そばの信号を横断し、足立特別支援学校の間を抜ける小道をしばらく行くとに毛長川に突き当たる。
流路に沿って左に行くと鷲宮橋があるのでこれを渡り、200mほど進むと「大鷲神社」の看板がある。
そこで右折すると、奉納提灯が掲げられた社頭が見えてくる。
鳥居をくぐったすぐ右手の力石は区登録有形民俗文化財。
花畑大鷲神社 神苑花畑大鷲神社 水神社
長い参道の途中には見事な神苑。滝もあり、池には大きな鯉が悠々と泳ぐ。
中島には石祠の水神社も祀られている。
花畑大鷲神社 天保14年二の鳥居花畑大鷲神社 三の鳥居
花畑大鷲神社 手水舎花畑大鷲神社 境内
花畑大鷲神社 狛犬 (1)花畑大鷲神社 狛犬 (2)
二の鳥居、三の鳥居を過ぎ手水舎へ。
社殿は少し高くなった場所に建てられており、拝殿にいたる石段の脇に狛犬が御鎮座。
花畑大鷲神社 神楽殿花畑大鷲神社 向拝
花畑大鷲神社 拝殿花畑大鷲神社 本殿
拝殿は棟札から1624(寛永元)年の造営とみられ、本殿は1854(嘉永7)年の上棟・1875(明治8)年竣工で、ともに足立区登録有形民俗文化財である。
花畑大鷲神社 拝殿手前石祠花畑大鷲神社 社殿左手後方石祠
花畑大鷲神社の境内社だが、手水舎付近と社殿左手後方、ニ基の小石祠は祭神不明。
花畑大鷲神社 合殿花畑大鷲神社 市杵島姫神祠・稲荷社
境内左手には合殿(白山社・胡籙天神社・疫神社・辯天祠)と市杵島姫神祠・稲荷社が祀られている。
花畑大鷲神社 酉の市 (1)花畑大鷲神社 酉の市(2)
花畑大鷲神社 酉の市(3)花畑大鷲神社 酉の市(4)
花畑大鷲神社の酉の市。平日の日中でもなかなかの混み具合。
バスや車の利用が必須の地域だが、これだけの人が集まるのはやはり酉の市の起源となった場所柄であろうか。

花畑大鷲神社 御朱印
花畑大鷲神社 御朱印。初穂料300円。
拝殿左手の授与所にて受けられる。