綾瀬稲荷神社
概要
江戸時代初頭、五兵衛新田を開拓した金子五兵衛らにより創建された当地の鎮守。
三遊亭圓丈師匠が奉納した落語狛犬が有名。
現在は綾瀬神社・綾瀬北野神社とともに、綾瀬三社と称され親しまれている。
御祭神 | 宇迦之御魂神 |
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社格 | 旧村社 |
鎮座地 | 東京都足立区綾瀬4-9-9 |
最寄駅 | JR常磐線 綾瀬駅 東京メトロ千代田線 綾瀬駅 |
URL | http://www.ayaseinari.jp/ http://enjoo.com/ayaseinari/ ※落語家・三遊亭圓丈師匠による神社公認サイト |
御由緒
口伝によれば後水尾天皇の御代で江戸時代初期の1614(慶長19)年正月、「五兵衛新田」として当地を開拓した金子五兵衛を中心に69戸の村人が、伏見稲荷より稲荷大神を勧請し、西向きの社殿が造営・創建したと伝えられる。
以降、現在も隣接する稲荷山蓮華院観音寺が旧別当となり五兵衛新田の鎮守として尊崇された。
1874(明治7)年に五兵衛神社と改称した。
1965(昭和40)年、住居表示の実施により五兵衛町が廃され「綾瀬」となったことから、1967(昭和42)年9月現社号へ改称している。
境内紹介
綾瀬駅西口を北側に出て、高架沿いを西の千住方向へ向かう。
150m弱先の十字路で右折し、2~3分も進めば住宅地の一角に玉垣が見えてくる。
綾瀬地区に鎮座している北野神社(綾瀬天神)、綾瀬神社を総称して綾瀬三社と称されるが、当社が他の二社を兼務している。
小公園のような、のどかな雰囲気の境内参道途中には1810(文化7)年造の鳥居が建つ。
綾瀬稲荷神社といえば、この狛犬に触れておかねばなるまい。
2000(平成12)年に落語家・三遊亭圓丈師匠により奉納されたもので、座布団に座り手前には扇子や手拭、茶托が置かれるなどの遊び心が加えられている。
ちなみに台座の「奉献」の文字と狐の絵は5代目柳家小さん師匠(故人)の書。
なお圓丈師匠は品川神社の末社・富士浅間神社にも狛犬を奉納している。
権現造りの現社殿は1982(昭和57)年5月の造営。
本殿部分はガラスがはめ込まれており、反射で内部が確認できない。
おそらくは旧本殿が収められているのではなかろうか。
境内社
境内社は三社が鎮座している。
社頭入ってすぐの右脇に三峯神社(伊邪那岐命・伊那那美命)。
かつては近隣を流れる綾瀬川岸にあったが、1971(昭和46)年当社境内に遷座された。
また反対側の左手奥には富士塚上に祀られた浅間神社(木花咲耶姫命)。
富士塚は足立区の登録有形民俗文化財となっている。
なお、残念ながら登拝は禁止。
社地北側には弁天社と小石祠。
昭和30年代に付近の邸内社が遷されたようである。
御朱印
綾瀬稲荷神社の御朱印は、社殿向かって左手の社務所にてお願いできる。
書置きのご対応のみで、初穂料300円。
日付の漢字は数字の「4」の大字、つまり「四日」。
ちなみに1~10までは壱・弐・参・肆・伍・陸・漆・捌・玖・拾。
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