三田春日神社

2014年5月8日


御祭神:天児屋根命
社格:旧村社
所在地:東京都港区三田2-13-9
最寄駅:JR京浜東北線・山手線 田町駅
都営地下鉄浅草線・三田線 三田駅
都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅
URL:http://phoresto.net/shrine/mitakasuga/
御由緒:958(天徳2)年、武蔵国国司藤原正房が任国の折、藤原氏と皇室外戚の氏神であった大和国春日大社を勧請し、荏原三田邑に祀ったのが創建とされる。
天文年間(1533~1555年)荏原目黒三田から港区三田高台の現在地に遷座した。
江戸時代には府内唯一の春日社として、将軍家や江戸に登城する諸大名からの崇敬も深かったという。
九月九日の例祭は重陽の節句として江戸名物の一つとして賑わい、大名等は白木の三宝に熨斗と菊花一枝を添えて奉献、終えて直会に菊酒を汲む神事が行われ、江戸末期まで盛んであったされる。
戦前の社殿は欅造りで彫刻が見事であったというが、戦禍により焼失し1959(昭和34)年に現社殿が再建された。



桜田通り沿い、慶應義塾大学三田キャンパスの隣に鎮座する。
3月末に参拝すれば、参道の石段を飾る見事な桜に出会えるだろう。
石段を上った左手に手水舎がある。
拝殿前には春日大社や平安神宮宮司を務めた故・三條実春氏揮毫による御成敗式目の碑が建つ。
また、後述する境内社付近には、以前の大鳥居の基礎石を加工した石臼、古井戸跡なども見られる。

社殿は鉄筋コンクリート造春日造。
深緋色の彩色と屋根の緑青、建具の黒、装飾の金が調和し、気品のある美しさを醸し出す。


境内社は稲荷社が二座。
福徳稲荷神社(宇迦御魂命)と赤羽稲荷神社(宇迦之御魂大神)。
二社の鳥居前にはベンチが設置されており、休憩が可能だ。
近隣のビジネスマンやOL、学生たちの憩いの場にもなっている。

目黒三田春日神社(元鎮座地)



兼務社の目黒三田春日神社(目黒区三田1-9-7)。
こちらが元鎮座地。1934(昭和9)年に社殿が再建され、1947(昭和22)年に正式に兼務社となった。

三田春日神社 御朱印。初穂料300円。
拝殿向かって右手の社務所にてお願いできる。
2014(平成26)年と2017(平成29)年に拝受したものでは、神使の鹿など印判に変更が見られる。