東八幡神社

2016年7月26日

東八幡神社
御祭神:誉田別命
社格:旧村社
所在地:東京都大田区矢口3-17-3
最寄駅:東急多摩川線 矢口渡駅
URL:http://tokumochi-jinja.tokyo-jinjacho.or.jp/keidai00.html
御由緒:建長2年(1250)の創建と伝えられる、旧古市場村(のちの古市町)の鎮守である。
江戸時代までは圓應寺(現・矢口3-21-15)が別当寺で、湯坂八幡、東八幡宮などと称されていた。
1874(明治7)年4月、村社の社格を得る。
二丁余り離れたところには西八幡神社(領家八幡宮)が鎮座していたが、1911(明治44)年に当社に合祀されている。
1848(嘉永2)年造営の旧社殿は1902(明治35)年に修築が行われたが、1945(昭和20)年4月15日の空襲で焼失し、同年仮社殿にて再建した。
現社殿は1972(昭和47)年2月に造営されている。
東八幡神社 鳥居と社号標東八幡神社 社号標
東八幡神社 矢口の渡跡碑東八幡神社 手水舎
矢口渡駅から国道1号線(第二京浜)を川崎方向へ。
多摩川大橋を渡る手前の右手、土手沿いに南面して鎮座している。
社頭には「矢口の渡し跡」碑がある。
多摩川の流路が変化していたため、矢口の渡しも何度か位置が変わったという。
新田義興が謀殺された頃は現在の新田神社付近にあり、当社付近に移されたのは江戸中期以降と推測されている。
この渡しは、1949(昭和24)年まで存続し大田区内最後の渡し場となった。
ちなみに地名「矢口」は、古代の奥州街道が通っていた当地で、日本武尊が東征時に矢合わせ(開戦の合図として、敵陣に矢を打ち込むこと)を行ったという伝承に由来する。
東八幡神社 境内参道東八幡神社 神輿庫
東八幡神社 狛犬 (1)東八幡神社 狛犬 (2)
狛犬は1902(明治35)年の奉納。
空襲の影響か、黒変し表面も幾分劣化しているが、まだまだ現役。
東八幡神社 拝殿東八幡神社 本殿
東八幡神社 弁財天尊像東八幡神社 社務所
社殿は小規模なものの、塗装も鮮やか。
2016(平成28)年に社務所も新築され、鎮守として今も大切にされている様子がうかがえる。
当社は多摩川七福神の弁財天を担っており、拝殿内に像が安置されている。

東八幡神社 御朱印
東八幡神社 御朱印。初穂料300円。
当社は通常無人。本務社の徳持神社で御朱印の授与をされている。