徳持神社

2014年11月1日

徳持神社

概要

鎌倉時代に創建された荏原郡徳持村(のち池上村大字徳持)の鎮守。
1967(昭和42)年12月に廃止された古地名「徳持」を冠する神社。

御祭神 誉田別之大神(応神天皇)
相殿神:宇迦之御魂大神
社格 旧無格社
鎮座地 東京都大田区池上3-38-17
最寄駅 東急電鉄池上線 池上駅
URL http://tokumochi-jinja.tokyo-jinjacho.or.jp/

御由緒

鎌倉時代中期の建長年間(1249~1255年)、徳持の南地区(現・池上7丁目、曹洞宗大乗山曹禅寺付近)に豊前国・宇佐八幡宮より御分霊を勧請・創建されたと伝えられる。
旧別当は御幡山眞勝寺徳乗院(廃寺)で、その山号から御幡山八幡宮とも称され、荏原郡徳持村の鎮守としてとして崇敬されてきた。
1906(明治39)年、旧社地一帯(現在の池上6~8丁目)に池上競馬場が開設されることになり、現在地に転地することとなる。
1908(明治41)年5月に社殿が再建されると、続く同年9月15日には徳持上宿に鎮座していた稲荷神社を合祀し、社号をそれまでの八幡神社から徳持神社に改称している。
1945(昭和20)5月の空襲により社殿は焼失し、1949(昭和24)年に仮社殿が造営された。
本格的な復興工事は1964(昭和39)年に起工、1966(昭和41)年9月3日の竣功奉祝祭をもって社殿の再建に至った。

境内紹介

徳持神社 鳥居徳持神社 手水舎
徳持神社 神楽殿徳持神社 裏門
徳持神社 大正三年狛犬 吽徳持神社 大正三年狛犬 阿
池上通りと第二京浜の交点近く、池上通り沿いに鎮座する。
池上駅からは西に400mほどの距離。
社地西側、境内入り口脇にマンションがあり、その1階に社務所がある。
神楽殿がマンションの北側部分1~2階に組み込まれた造りで併設されているのが目を惹く。
社地北側には裏門が設けられており、1914(大正3)年造の先代狛犬が護る。
徳持神社 社殿徳持神社 本殿
御社殿は朱塗りも鮮やかな銅板葺き鉄筋コンクリート造の神明造り。
後方に高層建築が無いため、その姿は青空に非常に美しく映える。

健康歩道

徳持神社 健康歩道 長寿石徳持神社 健康歩道 健康石
拝殿向かって左に「長寿石」、右に「健康石」が置かれ、その周囲に黒玉石が埋め込まれた「健康歩道」が整備されている。
この上を茅の輪くぐりと同様に歩いて足ツボを刺激するのだが、実際歩くと膝の力が抜けるほど痛い。
知らぬ間に日頃から体に負担をかけていることに気づかされる。

境内社

徳持神社 徳持田中稲荷神社 鳥居徳持神社 徳持田中稲荷神社
徳持神社 徳持田中稲荷神社 社殿全景徳持神社 徳持田中稲荷神社 (修築前)
境内社は社殿右手に一社、徳持田中稲荷神社(宇迦御魂命)が鎮座する。
詳細は不明だが、新編武蔵風土記稿に所載の稲荷社であれば伏見稲荷からの勧請。
社号の「田中」は、徳持村に水田が多かったことからか。
空襲では焼け残ったが、1966(昭和41)年に造替、2016(平成28)年に修築を施されている。

御朱印

徳持神社 御朱印

徳持神社の御朱印。初穂料300円。
前述した境内左手の社務所にてお願いできる。
なお、兼務している十寄神社東八幡神社諏訪神社久が原東部八幡神社久が原西部八幡神社の御朱印もこちらで受けられる。

徳持神社の地図