世田谷八幡宮

2014年5月16日

御祭神 應神天皇・仲哀天皇・神功皇后
社格 旧郷社
鎮座地 東京都世田谷区宮坂1-26-3
最寄駅 東急電鉄世田谷線 宮の坂駅
小田急小田原線 豪徳寺駅
URL http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/setagaya/5936
Twitter https://twitter.com/setagaya8mangu

御由緒

1091(寛治5)年、源義家は後三年の役に勝利した帰途、宮の坂の地で豪雨に遭い、天候回復を待つため滞在した。
その際、戦勝したのは氏神である八幡大神の加護によるものとして、豊前国宇佐八幡宮の分霊を勧請し祀ったのが始まりとされる。
その後、世田谷城主七代目の吉良頼康が1546(天文15)年に社殿を修復、備前雲次の太刀一振を納めたと伝えられる。
しかし実際は、当社に収蔵されている棟札から頼康が創建したと推測されており、江戸名所図会にも頼康が鎌倉の鶴岡八幡宮を模して造営し、境内に桜を植樹したと記されている。
時は移り、徳川家康が江戸に入城した後、朱印状11石を寄進した。
その後幾度か再建され、明治5年(1872)には郷社に列し、社号を宇佐神社と改称した。
1908~1909(明治41~2)年には、付近の神社を合祀している。
第二次大戦後、世田谷八幡宮の社号に戻し、1961(昭和39)年には壮麗な社殿に改築した。
なお、1813(文化10)年造営された旧本殿が現社殿内に納められている。

東急電鉄世田谷線の宮の坂駅で下車。
駅の北西側すぐそば、徒歩1分程度のところに鎮座する。
参道入口からすでにとても良い気の流れが感じられる。
二の鳥居も、圧のようにすら感じる存在感を持つ。


参道を進むと左手に手水舎。
井戸水が使用されており、冷たすぎず、口に含めば柔らかさがある。
阿吽ともに子を抱く姿の狛犬は1877(明治10)年奉納。

境内にある土俵と力石。
古来、祭礼として相撲が奉納されており、渋谷氷川神社大井鹿嶋神社とともに江戸郊外三大相撲の一つとされていた。
現在でも9月15日の例祭時に、東京農業大学相撲部により奉納相撲が行われる。

豊かな社叢に囲まれた社殿は、世田谷総鎮守の名にふさわしい規模感だ。

境内社


拝殿右手奥に境内社の招魂社(氏子戦歿者)、そして高良神社(高良玉垂命)がそれぞれ鎮座している。

参道入口右手に厳島神社(市杵島姫命)が鎮座している。
小さな滝も作られ、庭園や藤棚も整備されており、非常に良い雰囲気。
もしかすると、参道入口で感じた良い気は、奥の社殿からだけではなくここからも来ているのかもれない。

御朱印

世田谷八幡宮の御朱印。
拝殿に向かって左手の社務所にて受けられる。
初穂料300円で、対応時間は9時半~16時
「世田谷」の名を冠するにふさわしい、素晴らしい神域である。

以前の御朱印

以前は神代文字の朱印が捺されていた。

世田谷八幡宮の地図