赤城神社(神楽坂)

2014年11月15日

神楽坂赤城神社
御祭神:岩筒雄命
合 殿:赤城姫命
社格:旧郷社
URL:http://www.akagi-jinja.jp/
所在地:東京都新宿区赤城元町1-10
最寄駅:東京メトロ東西線 神楽坂駅
都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅
御由緒:1300(正安2)年、上野国勢多郡大胡(現・群馬県前橋市大胡)の豪族・大胡彦太郎重治が牛込に移住した時、鎮守であった赤城神社の御分霊を牛込早稲田田島村(現・早稲田鶴巻町、元赤城神社の社地)に奉斎したのが創祀であるとされる。
1460(寛正元)年に太田道潅により牛込台(牛込見附付近)に遷され、さらに1555(弘治元)年には大胡氏の後裔である牛込氏によって現在地に再遷座されたという。
1683(天和3)年、江戸幕府は赤城明神社を江戸大社に列し牛込の総鎮守とした。
1842(天保13)年、火災により全焼したため翌年より再建に着手されたものの、再建途上で安政の大地震が起きるなどしたため、1865(慶応元)年にようやく復興した。
江戸時代まで赤城大明神と称されていたが、明治に入り現社号に改称、1873(明治6)年に郷社に列せられた。
1945(昭和20)年4月13日の空襲により、社殿・神楽殿はじめ表門まで全て焼失した。
1951(昭和26)年10月16日に本殿竣功、1959(昭和34)年5月に拝殿幣殿も整ったが、これも老朽化したため、2010(平成22)年9月「赤城神社 再生プロジェクト」に伴い、境内の各建造物が全面的に再造営された。
神楽坂赤城神社 鳥居神楽坂赤城神社 境内 (2)
神楽坂赤城神社 蛍雪天神社神楽坂赤城神社 境内 (1)
東西線の神楽坂駅1番出口(神楽坂口)を出て左へ。
最初のT字路交差点で左折するとその奥に赤い大鳥居が見える。
境内を奥へ進むと大きく空が開け、大きな舞台のような空間が広がる。
緻密に設計され整えられた人工美ではあるけれど、神には触れられる場所になっているように思う。
石段を上ると左手には神楽殿が併設された蛍雪天神(祭神・菅原道真)の社殿が鎮まる。
戦災で焼失した境内社・北野神社(朝日天満宮)を、旺文社の寄付により再興したものだそうで、社号は旺文社が発行する受験生向けの月刊誌『螢雪時代』に由来する。
企業のこうした姿勢・心意気は、もっと評価されて欲しいものである。
さて、拝殿にて参拝のあとは、石段を降り、蛍雪天神の下をくぐり境内社へ。
神楽坂赤城神社 赤城出世稲荷神社・八耳神社・葵神社 (2)神楽坂赤城神社 赤城出世稲荷神社・八耳神社・葵神社
こちらは赤城出世稲荷神社(祭神・宇迦之御霊命・保食命)・八耳神社(祭神・上宮之厩戸豊聰八耳命・大国主大神・丹生大神)・葵神社(祭神・徳川家康)の合祀殿である。
赤城出世稲荷神社は元々当地の地主神、八耳神社は昔の太子堂であり主祭神・上宮之厩戸豊聰八耳命とは聖徳太子のこと。
神楽坂赤城神社 御朱印帳
赤城神社 御朱印帳。初穂料1,000円。
市松梅、雪うさぎ、古典の三種類。
神楽坂赤城神社 御朱印赤城神社 蛍雪天神社 御朱印
赤城神社と蛍雪天神の御朱印。初穂料各300円。
ともに社殿右手の授与所にて受けられる。

元赤城神社(新宿区早稲田鶴巻町568)
元赤城神社元赤城神社 狛犬
元赤城神社 社殿元赤城神社 流造
由緒にも登場する元の鎮座地である。
1460(寛正元)年、赤城神社が太田道潅により遷座された際、里人らが当地に小祠を建て元赤城大明神として祀った。