上野東照宮
概要
御祭神 | 徳川家康公・徳川吉宗公・徳川慶喜公 |
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社格 | 旧府社 |
鎮座地 | 東京都台東区上野公園9-88 |
最寄駅 | JR山手線・京浜東北線・常磐線・高崎線・東北本線・上野東京ライン 上野駅 東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 東京メトロ千代田線 根津駅 京成電鉄本線 京成上野駅 |
URL | http://www.uenotoshogu.com/ |
御由緒
1616(元和2)年2月4日、危篤となっていた徳川家康を見舞った大名・藤堂高虎と天海僧正は、末永く魂鎮まるところを作ってほしいという遺言を受ける。
これを受け高虎は、藤堂家の屋敷地であった上野に1627(寛永4)年、東照宮を造営した。
1646(正保3)年には正式に東照宮の宮号を授けられた。
現存する社殿は1651(慶安4)年に三代将軍・徳川家光が大規模に改築したもので、金箔をふんだんに使い、大変豪華であったことから「金色殿」とも称された。
元々寛永寺の一部であったが、神仏分離令により寛永寺から独立し、1873(明治6)年8月には府社に列した。
戊辰戦争や関東大震災、東京大空襲など数々の災厄にも関わらず一度も倒壊せず、現在では国指定の重要文化財となっている。
境内紹介
東照宮は上野動物園の隣に位置する。
1633(寛永10)年、酒井忠世建築奉納の鳥居が迎えてくれる。
参道を進むとまず水舎門に至る。
水舎門は1651(慶安4)年に阿部重次が奉納したものだが、本来は門ではない。
社殿前右側にあった御水舎の上屋を1964(昭和39)年に門として移築したものであある。
長く続く参道には石灯籠が並ぶ。右手には神楽殿も見える。
参道左手には「ぼたん苑」。冬(1月~2月末)と春(4月上旬~5月上旬)の開花時期のみ開苑する。
続いて手水舎が左右に存在するが、右側(赤い方)は水を溜めておらず鐘が吊り下げられている。
さらに銅燈籠群。
諸大名が奉納した四十八基の燈籠が並ぶ姿は荘厳だ。
そして招魂社系の狛犬が一対。
長い参道はやがて社殿前の唐門にいたる。
通常はこちらで参拝する。
唐門は金と極彩色に彩られた緻密な彫刻で装飾され、その左右には名工・左甚五郎作とされる昇り龍と降り龍が坐す。
ちなみに、偉大な人物ほど頭を垂れることから、頭が下を向いている方を昇り龍というのだそうだ。
拝観料(500円)を納め、唐門右脇から社殿へ。
これも芸術的な透塀が長く続き、奥に境内社である栄誉大権現(お狸様)のお社がある。
唐門の内側。門だけで豪華絢爛。
内側にも昇り龍降り龍の彫刻がある。
拝殿と本殿。金箔貼りでも俗っぽさを感じさせず、気品や清らかさ、重厚さすら感じる。
家光が改修を行ったという古い木造建築物が、たびたびの天災や戦火に巻き込まれてなかったのは単なる奇跡か、あるいは御神威か。
御朱印・御朱印帳
御朱印
上野東照宮 御朱印。初穂料300円。
唐門左手にある授与所にて受けられる。
若い女性神職さんによる御朱印だが、流れるような筆運び、そして力強い達筆に感動させられる。
限定御朱印
ぼたん祭開催時には牡丹の印判が追加される。
また書き置きもしくは書き入れ済み御朱印帳での授与のみ、桜開花期の週末に限り桜の印判が追加される。
2017(平成29)年のGW期間中には、金の葵紋が捺された限定御朱印も出されている。
御朱印帳
上野東照宮の御朱印帳は初回の御朱印分を含む、初穂料1,500円。
昇り龍降り龍柄と、パステルカラーで社紋(三ツ葉葵)がデザインされたタイプの二種。
上野東照宮の地図
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