熊野神社(熊野町)
御祭神:伊佐奈美命・速玉之男命・事解之男命
社格:旧無格社
所在地:東京都板橋区熊野町11-2
最寄駅:東武鉄道東上線 大山駅
都営地下鉄三田線 板橋区役所前駅
東京メトロ有楽町線・副都心線 要町駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/21_itabashi/21004.html
御由緒:社伝によれば、応永年間(1394~1427年)庭田主水正氏兼(後に岩田と改姓)が、紀州熊野権現を勧請したことに始まるといわれる。
氏兼は第59代宇多天皇の皇子・敦実親王14代の孫にあたり、敬神の念が篤い人物だったとされる。
祖先以来紀州熊野権現を篤く崇敬していたことから、故あって武州豊島郡中丸村に移住した際、その御分霊を奉祀した。
以来中丸村周辺の鎮守として崇敬され、熊野宮、熊野三社権現、熊野社などと称された。
1587(天正15)年)氏兼から五代孫・忠経の時に現在地に遷されたという。
当時中丸村には岩田氏のほか、庄野氏、田中氏、荒井氏の各氏族が居住し、皆当社を氏神として崇敬した。
1322(元享2)年には四氏が協力し社殿を造営し、その後も数度の社殿造営が行われたことが棟札等で確認されているが、1945(昭和20)年5月25日の空襲で、1913(大正2)年造の社殿や社務所など一切の建物を焼失した。
戦後1948(昭和23)年には仮社殿にて復興し、さらに1965(昭和40)年から1968(昭和43)年にかけて本殿、拝殿などが再建された。
山手通りと川越街道(国道254号線)が交差する熊野町交差点付近に鎮座する。
大山駅からは北口から線路下をくぐり川越街道まで南下、池袋方向に向かう。
板橋区役所前駅か要町駅を利用する場合は山手通りを伝ってくれば迷わない。
参道の入口は山手通りに面し、社前の高架上には首都高5号池袋線の熊野町ジャンクションがある。
境内を囲う玉垣には、由緒にもある氏族の末裔らしき方々の芳名が並ぶ。
拝殿前にはやけにモフモフした造形の狛犬さん。造立年代は確認できず。
築後50年を迎えようとしている社殿と手水舎、1979(昭和54)年に新築された神楽殿は鮮やかな朱塗りの神明造りで統一されている。
社殿左手奥に境内社の稲荷神社(倉稲魂神)。
そばに池が設けられている厳島神社は広島県厳島神社の分祀で、古くから弁天社と呼ばれていたそうだ。
現在の祭神は宗像三女神(市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命)か。
弁天池のそばには不動尊、熊野神社拝殿脇には1697(元禄10)年建立という見守(子育)地蔵も。
板橋区熊野町熊野神社 御朱印。初穂料は300円を納めた。
社殿右手の社務所にて受けられる。
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