平田神社

2014年9月1日

平田神社
御祭神:神霊真柱平田篤胤大人命
社格:旧無格社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/06_shibuya/6013.html
所在地:東京都渋谷区代々木3-8-10
最寄駅:小田急小田原線 南新宿駅
JR中央線・山手線 代々木駅
都営地下鉄大江戸線 代々木駅
御由緒:当社は御祭神に江戸時代末期の国学者・平田篤胤を祀る神社である。
1868(明治元)年、旧本所区柳島横川町(現・墨田区太平、横川付近)にあった平田家邸内に邸内社として創祀された。
1881(明治14)年11月、明治天皇の御下賜金をもとに、旧小石川区小日向第六天町(現・文京区春日、小日向)に遷座する。
第二次大戦末期の空襲により社殿は焼失し、戦後社地が地下鉄車庫用地として収用されることとなり、1959(昭和34)年11月に現在地に再遷座した。
1987(昭和62)年6月、社殿その他の施設を新たに造営した。
平田 篤胤(ひらた あつたね・1776~1843年)は、出羽久保田藩(現・秋田市)出身の国学者・神道家・思想家・医師として活躍した人物で、荷田春満、賀茂真淵、本居宣長とともに国学四大人(うし)の一人として位置付けられている。
賀茂真淵や本居宣長らが唱え確立した古道説を、平田篤胤らが純粋な神道信仰を尊ぶ「復古神道」に発展させた。
これが尊王攘夷運動の思想に大きく影響し、明治政府の政治理念や国家神道形成の背景となる。
没後、皇室の祭祀を司っていた伯家神道(白川流神道)の家元・白川伯王家より神霊能真柱大人(かむたまのみはしらのうし)の謚号霊神号を賜った。
平田神社 社殿全景 (2)平田神社 社殿全景 (1)
平田神社 手水舎平田神社 拝殿
小田急線南新宿駅から直線距離で200m強の住宅街に鎮座している。
社地一杯に社殿兼施設の建物が建てられており、東面する路地の際に鳥居が建っている。
境内に進むとすぐ左手に手水舎、そして拝殿。
拝殿の右手に社務所窓口がある。
この配置構成、どことなく出雲大社東京分祠に似ているのは単なる気のせいか。
平田神社 御朱印
平田神社 御朱印。二種類あり書き置きの形式。初穂料は各300円。前述の社務所にて。
右の神代文字は「かむながら」と書かれている。
天之御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神という所謂造化三神の御分霊が各人の中に宿るとし、人為を加えず神の御心のままを体現する「惟神(かんながら)の道」を説いた復古神道に因むと思われる。

おまけ
参宮橋 津島神社 (1)参宮橋 津島神社 (5)
参宮橋 津島神社 (2)参宮橋 津島神社 (4)
平田神社から程近く、代々木参宮橋そばに鎮座する津島神社(無人社)。
愛知県津島市の津島神社(津島天王社)の御分霊が奉斎されている。御祭神は建速須佐之男命。
住所:東京都渋谷区代々木3-59