靖國神社(靖国神社)
御祭神:祖国に殉じられた尊い神霊(靖国の大神)246万6千余柱
社格:別格官幣社・勅祭社
URL:http://www.yasukuni.or.jp/
所在地:東京都千代田区九段北3-1-1
最寄駅:東京メトロ東西線・半蔵門線 九段下駅
都営地下鉄新宿線 九段下駅
御由緒:明治天皇は幕末から明治維新、戊辰戦争に至る間に国家のために一命を捧げた人々の英霊を慰めるとして、1869(明治2)年6月29日、当地に「東京招魂社」を創建され、1872(明治5)年には現本殿の造営にいたる。
1874(明治7)年1月27日、明治天皇は初めて行幸し「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」の御製を下賜した。
1879(明治12)年に明治天皇は「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いを込め「靖國神社」と改称、別格官幣社に列せられた。
1853(嘉永6)年以降、明治維新、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、第二次世界大戦などの対外事変や戦争に際し、殉死した軍属の他、吉田松陰、坂本龍馬、高杉晋作、中岡慎太郎、武市半平太、橋本左内、大村益次郎等も合祀されているが旧幕府軍側の兵士らは祀られていない。
また従軍看護婦や女学生、学徒動員中に軍需工場で亡くなった学徒など、軍属・文官・民間人、日本人として戦い亡くなった台湾及び朝鮮半島出身者やシベリア抑留中に死亡した軍人・軍属、戦争犯罪人として処刑された人物も合祀されている。
1972(昭和47)年3月には昭和天皇の御下賜金を得て、本殿の後方に御祭神の氏名等を浄書した霊璽簿を保管する霊璽簿奉安殿も造営された。
九段下駅1番出口から靖国通りの坂を上ると参道にいたる。
靖国神社の大鳥居は高さ25m。
1974(昭和49)年再建で、広々とした参道ととも相まって、初見で圧倒される。
参道を進むと数々の碑や狛犬、そして日本最初の西洋式銅像として1893(明治26)年に建立された大村益次郎像が目に入る。
大村益次郎は維新の十傑の一人に数えられ、長州征討・戊辰戦争で長州藩兵を指揮、旧日本陸軍における事実上の創設者で、靖国神社の創建に尽力した人物である。
第二鳥居は1887(明治20)年造営で、青銅製としては日本一の大きさとなっている。
大手水舎は1940(昭和15)年、アメリカに在住していた日本人の方々から奉納された。
水盤は花崗岩製で重さ18t以上ある巨大なもの。
扉に立派な菊花御紋が掲げられた重厚な神門をくぐると右手に神楽殿がある。
2006(平成18)年造替された中門鳥居から内側は撮影禁止区域となっている。
拝殿は1901(明治34)年造営で、屋根は1989(平成元)年に葺き替えられている。
一般の神社と異なり、本殿後方には合祀される英霊の氏名が記された霊璽簿を納める奉安殿がある。
瑞垣の外、境内南側には柵などに遮られ直接の参拝はできないが、ひっそりと二社の末社が鎮座する。
向かって左手の鎮霊社は1965(昭和40)年に創建され、靖国神社に合祀されない国内及び諸外国の人々を祀る。
右手の元宮は明治維新で殉死した志士の霊を祀るため同士によって京都に建てられたもので、1931(昭和6)年に靖国神社へ奉納された。
社殿後方へまわっていくと明治の初めに作られた神池庭園がある。
招魂斎庭は例大祭時、合祀を行う時に最初に神霊を下りる祭壇で、実質はその跡地。
遊就館は祭神である戦没者の遺書・遺品をはじめ、事蹟などを収蔵展示している施設。
無料で入館できる1Fロビーには零戦の機体が展示されている。
参拝後、参道脇にある外苑休憩所にて「靖国そば」をいただいた。具沢山で美味しい。
休日の午後、空腹に任せてのんびりとそばに舌鼓を打てるのは、実はとても幸せなことなのではないだろうか。
靖國神社 御朱印帳。初穂料1,000円(※御朱印分は別)。中門鳥居脇の授与所や参集殿などで拝受可能。
なお、靖國神社の御朱印帳は神紋があしらわれた勝色、桜があしらわれたピンクの二種類が用意されている。
2019(平成31)年に御創立150年を迎えるため、同年まで記念御朱印帳が授与されている。
初穂料1,500円(※御朱印分は別)。
エンボス加工された半艶の化粧紙仕上げで、靖國神社らしく白鳩と桜があしらわれた仕様。
靖國神社 御朱印。初穂料300円。拝殿右手方向にある参集殿にて授与される。
毎年7月のみたままつり開催時には提灯のスタンプが捺される。
色は他に黄色もある。
2015(平成27)年から毎年9月に開催される行事「みらいとてらす」。
開門時間を延長し、境内各所をライトアップやプロジェクションマッピングで彩る。
これに合わせた限定御朱印が開催期間中授与される。
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