國領神社

2015年3月23日

国領神社
御祭神:神産巣日神
相殿神:天照大御神・建速須佐之男命
社格:旧村社
URL:http://kokuryo-jinja.jp/
所在地:東京都調布市国領町1-7-1
最寄駅:京王電鉄京王線 布田駅
御由緒:創建時期の詳細は不明。
多摩川河畔の「杉森の地」(国領町の南隣、調布市染地付近)で、薬師如来の守護神・十二神将の第六天神を祀った第六天社が起源である。
別当寺は薬師寺(国領町1-2-8、現・常性寺)で、同寺が1640(寛永17)年頃に旧甲州街道沿いの現在地へ移築された際、国領町184番地(現・八雲台1丁目・都営国領町アパート付近)に遷座された。
明治初頭に神仏分離令により同寺から分離し、祭神を神産巣日神として独立する。
1871(明治4)年10月には村社に列せられ、1875(明治)8年に社号を「國領神社」に改称、以降国領町の鎮守として崇敬されていた。
一方、杉森の地には神明社も奉斎されており、杉森神明社とも称されていた。
第六天社と同じく薬師寺が別当寺で、同寺の移築時に国領町182番地(現在の国領神社社地)に遷座した。
神明社の祭神は建速須佐之男命であったが、1909(明治42)年11月17日に天照大御神を勧請している。
戦後、國領神社の旧社地一帯に都営住宅の建築が計画された為、やむなく旧境内地を移譲することとなる。
1963(昭和38)年10月12日に八雲神明社の社地に社殿を新たに造営して旧國領神社と八雲神明社を合祀、國領神社の社号を残して現在に至っている。
国領神社 境内全景国領神社 鳥居と社号標
国領神社 神輿舎国領神社 手水舎
京王線で新宿方面から来ると国領駅があるが、そちらではなく布田駅が最寄り。
布田駅から北に向かい国道20号線・甲州街道まで出たところで右折すると歩道橋が見える。
そのそばに北面して当社が鎮座している。
国領神社 本殿国領神社 境内社
境内社は社殿右手奥に二社。
いずれも稲荷社(祭神・宇迦之御魂神)の小石祠で、左がカサモリ稲荷、右が八雲稲荷(荻窪稲荷)。
国領神社 千年乃藤由緒書き国領神社 藤棚
國領神社 藤まつり (1)國領神社 藤まつり (2)
境内には大きな藤棚が組まれている。
藤は神明社が遷座してきた時には既に当地にあったといい、樹齢4~500年と見られている。
今尚旺盛な樹勢を保つこの藤は「千年乃藤」と称され御神木である。
市制30周年を記念して市民により選定された「ちょうふ八景」のひとつになっており、4月の下旬頃には花を咲かせる。
國領神社 御朱印帳
國領神社 御朱印帳。初穂料1,000円。
御神木・千年乃藤が散りばめられた、上品な意匠。
國領神社 御朱印
國領神社 御朱印。初穂料300円。
社殿左手の社務所にて受けられる。