田園調布八幡神社
御祭神:誉田別命
社格:旧無格社
所在地:東京都大田区田園調布5-30-16
最寄駅:東急東横線・目黒線 田園調布駅
東急バス 玉11系統 多摩川温室村停留所・田園調布五丁目停留所
URL:http://yukigaya.info/denen/
御由緒:創建は鎌倉時代の建長年間(1249~1256年)と伝えられる。
現在の雙葉学園南側の盆地は篭谷戸(ろうやと)と呼ばれる入江になっており、奥沢城への軍事物資の搬入港として利用されていた。
また、村の東から西へ鎌倉街道が通り、当地一帯は軍事だけでなく交通や物流の要衝として発展した。
現社地はこの入江の入口に突き出した台地で、その重要な場所に祠が建てられた。
1590(天正18)年の小田原北条氏滅亡後、北条氏照の家臣・落合某が当地に移住、庵を結び主君の冥福を祈ったという。
その後寛永年間(1624~1645年)には落合某の孫である落合弥左衛門らにより新たな社殿が造営され、1792(寛政4)年に知行主となった神谷縫之助も氏神として篤く崇敬していた。
1889年(明治22)年の四村(上沼部村・下沼部村・鵜の木村・峰村)合併まで旧上沼部村の村社であった。
田園調布駅から西に約1.1km、多摩堤通りから北に約300mほどの台地に鎮座する。
社前には丸子川(旧六郷用水)が流れ、参道には神橋のごとく橋が架けられている。
その先にはやや勾配の急な石段。登り切ると右手に手水舎がある。
兼務社なので常駐する方はいないが、境内は落ち葉などで荒れることもなく整備されている。
拝殿前の狛犬は1921(大正10)年奉納。
社殿の造営時期は不明だが、拝殿の彫刻を見る限り、遅くとも明治~大正期までのものと推測できる。
境内社は稲荷社が一社。鮮やかな赤の幟旗が立ち並ぶ。
そのうち何本かには近隣在住と思われる個人の奉納者名が記されており、大切にされている様子が伺える。
田園調布八幡神社 御朱印。初穂料300円。
本務社の雪ヶ谷八幡神社にて拝受可能である。
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