雪ヶ谷八幡神社
御祭神:誉田別命
社格:旧村社
URL:http://yukigaya.info/
所在地:東京都大田区東雪谷2-25-1
最寄駅:東急電鉄池上線 石川台駅
御由緒:創建は永禄年中(1557~1569年)とされる。
北条氏康の家臣であった太田新六郎康資(太田道灌の曾孫)が管内巡視の際、当地において法華経曼荼羅の古碑が発掘され、その奇瑞により八幡大菩薩を創祀したと伝わる。
江戸時代には(雪谷地区に現存する)円長寺、長慶寺が開基され、別当として二寺隔年に奉仕していたという。
末期の1863(文久3)年2月に社殿が再建され、1872(明治5)年村社に列する。
また1870(明治3)年に拝殿、1895(明治28)年に本殿の造替も行われたが、1945(昭和20)年の戦災により焼失する。
戦後の1959(昭和34)年8月に社殿が再建された。
石川台駅を出て、蒲田方面改札のある商店街の坂道を下ると左手に境内が見え始める。
そのままたどっていけば、角地に一の鳥居と社号碑に出会う。
参道を進むと両部鳥居になっている二の鳥居、手水舎が並ぶ。
手水の吐水口は狛犬型で、ちょっと珍しい。
手水舎のそばの三の鳥居、石段を過ぎると社殿である。
社殿は権現造りだが、他の神社と比べ拝所を覆う軒唐破風が大きく迫り出しているという特徴がある。
雪ヶ谷八幡神社の狛さん達は注連縄飾り付き。
雪ヶ谷八幡は摂末社が比較的多い。摂社齋霊殿は雪ヶ谷地区の英霊・祖霊、崇敬者の祖霊を祀る。
四社合祀殿には薬神社(少名毘古那命)・稲荷神社(宇迦能御魂命)・天神社(菅原道真)・加藤神社(加藤清正)が祀られている。
ここで加藤清正が祀られているのは池上本門寺~長慶寺の流れだろうか。
雪ヶ谷八幡の末社構成にはまだ特徴があって、三社の猿田彦神社が鎮座する。
大田区の文化財指定となっている庚申供養塔群で、7基の庚申像が三つの社に分けられている。
村内各所に祀られていたものがここに集められたという。
一社の殿内には静かに猫さんが避暑中であった。
湧水の豊富な土地らしく水神社(水波女之命)や定番の稲荷大明神、大山祇神社(大山祇命)も。
なお、境内には小規模ながら神庭も設けられている。
雪ヶ谷八幡神社 御朱印。初穂料300円。拝殿に向かって右手の授与所にて拝受可能。
当地一帯の信仰の歴史が数多く残された神社である。
この神社の持つ雰囲気の良さは、神社好きな方にはきっとご理解いただけるかと。
なお、以下の兼務社の御朱印対応もされている。
田園調布八幡神社・道々橋八幡神社・石川神社
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