簸川神社

2014年3月3日


御祭神:素盞嗚尊・稲田姫命・大己貴尊
社格:旧村社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/bunkyo/5680
所在地:東京都文京区千石2-10-10
最寄駅:東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷(みょうがだに
都営地下鉄三田線 千石駅
御由緒:簸川神社は473(孝昭天皇3)年の創建と伝えられる古社である。
八幡太郎義家が奥州下向の折に参籠(一定期間昼夜籠って神仏に祈願する事)したとされる。
当初は小石川植物園内の御殿坂辺にあった貝塚の古墳上に鎮座していたが、中世において社地社殿は荒廃し、伝通院(文京区小石川3-14-6)を開山した了誉上人が再興、江戸七氷川の一つに数えられるようになり、江戸名所図会にも描かれる等している。
この地が小石川白山御殿造営の用地となったため、1652(承応元)年8月、旧小石川原町(現白山4丁目20番付近)に遷座し、更に1699(元禄12)年に景勝地といわれた現社地へ再遷座している。
江戸時代においては社号を氷川大明神と称し、明治に入り氷川神社と改称したが、大正時代に出雲国簸川に由来するという研究結果から、簸川神社へ改号している。
社殿は1945(昭和20)年5月の大空襲により焼失し、1958(昭和33)年再建されている。
関東大震災、空襲と焼失を繰り返した社殿は戦後の再建時、当時としては珍しい火災に強いコンクリート造を採用した。

茗荷谷駅から目の前の春日通りを横断し、筑波大キャンパスの横を北に向かう。
さらにその先、千川通りを横断すると、小石川植物園の裏門に至る。
その左手前方に参道がある。
大きめの社号標から参道を進むと、奥に一の鳥居、そして合格階段と名づけられた50段の石段に続く。



参道には1931(昭和6)年造の筋肉質な狛犬たち。
その後方にある青面金剛・庚申像は空襲の影響もあってか、かなり劣化が進んでいる。
一方で現代的意匠の神楽殿、手水舎はセンサー式。

1958(昭和33)年造の社殿は拝殿・幣殿・本殿は神明造。


境内社は手水舎脇に白宝稲荷神社と水神社、二の鳥居そばに五社神社。

五社神社の狛犬は江戸末期の1799(寛政11)年奉納。

簸川神社 御朱印。初穂料300円。
拝殿向かって左手に社務所があり、そちらで受けられる。