榎大六天神(縁切榎)

概要

江戸時代より祀られており、御神木の榎は悪縁を切りたい時や断酒を願う際、その樹皮を煎じて相手に飲ませると成就するとされた。
現在も「縁切り榎」として全国から参拝者が数多く訪れる。

御祭神 オモダル・アヤカシコネ(推定)
社格
鎮座地 東京都板橋区本町18-10
最寄駅 都営地下鉄三田線 板橋本町駅
URL http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/003/003812.html

御由緒

江戸時代、当地に旗本・近藤登之助の抱屋敷があった。
屋敷の垣根際に榎と槻の古木があり、そのうちの榎がいつの頃からか縁切榎と呼ばれた。
榎は当社の御神木で、現社地の斜め向かい側(本町32)が旧鎮座地であったことから、近藤家屋敷の邸内社として祀られていた可能性が高い。
男女の悪縁を切りたい時や断酒を願う際、榎から削ぎとった樹皮を煎じて対象の人物に飲ませると成就するとされ、信仰を集めた。
榎の下を嫁入り婿入りの行列が通ると不縁になると信じられており、徳川家に降嫁した五十宮や楽宮の行列はここを避けて通った。
和宮下向の際には榎を菰で包み、その下を通って板橋本陣に入ったという伝承があるが、不浄なものを覆うことを命じた触書の内容が伝わったものと考えられ、橋宿中宿の名主・飯田侃家の古文書によれば実際は下を通っておらず、先例にならい榎を避けた迂回路が作られていた。
初代の榎は1884(明治17)年の板橋宿大火で焼失し、その後二代目が植えられた。
1972(昭和47)年、周辺の再開発に伴って旧社地から現在地に遷座することとなり、二代目の榎が伐採された。
現在地に新たに植えられたのが現在の縁切榎(三代目)である。
近年は悪縁切りだけでなく、良縁祈願や病との縁切りの御利益も期待されるようになり、全国各地からの参拝者が後を絶たない。
現在は奉賛会が護持し、双葉町の氷川神社が祭祀を執り行っている。

境内紹介


板橋本町駅A1出口から国道17号線(中山道)を巣鴨・池袋方向へ200mほど進んで左折する。
そこから100m先の十字路の左角が鎮座地。
縁切り祈願で全国的にも有名だが、無人の少祠であることに拍子抜けする人もいるかもしれない。
しかし境内をよくみれば、非常に手入れが行き届き、世話人の方々が日頃から大切にしている様子がわかる。

縁切り榎は現在三代目。
二代目の縁切榎の一部はモルタルで固められ、一部を露出させた形で境内に安置されている。
まだ若木である三代目の樹皮を削ぐ参拝者がいるため、その保護の意味合いがあるようだ。
ちなみに社殿内にも先代の一部が祀られている。
境内の絵馬は詳しく観察してこなかったが、書いてある内容は想像がつく。
人の強い情念、どちらかといえば負の念が込められているものであり、面白半分に読んだり、触れたりすべきではないだろう。
境内に社務所はなく、通常絵馬の頒布は以下の三ヶ所で行われている。
長寿庵(本町18-9・木曜定休)
縁切榎の道を挟んだ南側の蕎麦店。
対応時間は14:00~19:00。
八百善(本町18-7・日曜祝祭日定休)
長寿庵入り口に向かって右手、二軒隣りの青果店。
対応時間は10:00~18:00。
柳花(本町18-7・火曜定休)
長寿庵の左隣りにある美容室。
対応時間は10:00~18:00。

御朱印

榎大六天神では御朱印の対応はされていない。
しかしながら参拝時、長寿庵のご主人が境内におられ、参拝記念のスタンプをいただいた。

榎大六天神の地図