十条冨士神社
概要
江戸時代中期の明和3年頃、古墳と推定される塚を利用して築山された富士塚「十条冨士」が、そのまま神社となっている。
富士塚は1991(平成3)年11月11日には北区の有形民俗文化財に指定された。
御祭神 | 木花佐久夜姫命 |
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社格 | 旧無格社 |
鎮座地 | 東京都北区中十条2-14-18 |
最寄駅 | JR京浜東北線 東十条駅 JR埼京線 十条駅 |
URL | http://www.kanko.city.kita.tokyo.jp/guidemap/event-ohuji.html ※北区観光ホームページ |
御由緒
正確な創建時期は不明。
地域住民からは「おふじさん」として親しまれている。
一般的な社殿等の建築物は無く、富士塚の頂上に安置された小石祠に登拝する形式。
この石祠等に刻まれている内容から、1766(明和3)年12月に先達・講元を世襲したとされる醍醐久兵衛によって造営された富士塚が、1881(明治14)年に再建もしくは整備されたと見られる。
「十条冨士」と称される富士塚は、古墳と推定される塚を利用して築山されたもので、1991(平成3)年11月11日には北区の有形民俗文化財に指定された。
護持している丸参十条伊藤講の結成時期も定かではないが、当社・富士塚の成立と同時期と見られている。
また「新編武蔵野風土記稿」「江戸名所図会」には、大祭時に頒布される「麦藁蛇」についての記載があり、当時から大変な賑わいを見せていたことが伺える。
現在においても毎年6月30日・7月1日には山開きとして例祭が行われる。
境内紹介
最寄りはJR東十条駅。
北口南口どちらからでもさほど距離は変わらないが、わずかに南口を利用した方が近い。
中十条交番の前を通り、日光御成街道の旧道である都道460号線を右に向かう。(北口からであれば左折)
歩道橋が神社のそばにあるので、これを目印にすると良いだろう。
この通り沿いに東面して鳥居が建っている。
毎年大祭(山開き)時には境内にテントが張られ、神札の他、麦藁蛇、富士信仰特有の護摩木(願いを書き入れ山頂の炉で焚き上げる)といった授与品の頒布が行われる。
また、神社北側の路地には多数の露店が並び、かなりの人出で賑わう。
御朱印
十条冨士神社の御朱印は毎年山開き時のみの頒布である。
書き置き形式で、山頂・登拝口・下山口に設けられた臨時の授与所で受けられる。
初穂料200円。
ディスカッション
コメント一覧
こんばんは。
自分もこの前、山開きの時に参拝しました。皆さんに愛されている場所だと感じられるよいところでした。
ところで、帰宅したら封筒の中に御朱印が2枚入ってました。御朱印無しの封筒が当たった方がいないといいのですが……
富士講の名が残され祭の運営が行われていること、その祭りの賑わいなどを見ると、おっしゃる通り地域の人々に大切にされているのを感じますね。