久國神社(久国神社)

2014年9月20日


御祭神:倉稲魂命
社格:無格社
所在地:東京都港区六本木2-1-16
最寄駅:東京メトロ南北線 六本木一丁目駅
東京メトロ銀座線 溜池山王駅
東京メトロ日比谷線 六本木駅
都営地下鉄大江戸線 六本木駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/05_minato/5034.html
御由緒:創祀の詳細は不明。元は旧千代田村紅葉(現・皇居内)に鎮座していたという。
1457(長禄3)年、太田道灌は江戸城を築城するが、1465(寛正6)年、その城隍の鎮護として溜池に遷された。
道灌によって名工・粟田口久国(鎌倉時代の刀工・後鳥羽上皇の御番鍛冶)作の刀が寄進されたことに拠り、久国稲荷神社と称されていた。
その後の1741(寛保元)年に六本木の現在地へ再遷座している。
1874(明治7)年の火災で類焼し、1945(昭和20)年の空襲でも被災全焼したが、幾多の災禍に遭遇しながらも久国の名刀は守られており現存する(非公開)。
戦後の1953(昭和28)年に社殿が再建されている。

六本木通りと都道415号線の交点、谷町JCTや六本木二丁目交差点近くの六本木通り側に参道入口がある。
社号標が少し奥まったところに建っているので、うっかりすると見過ごして素通りしてしまう。



鳥居をくぐった先には児童公園が広がり、一瞬戸惑うが右を向けば社殿がちゃんとある。
社殿は宮司邸・社務所と連結し一体化された、珍しい造り。
開発され尽くした大都会のなか、限られた社地ゆえの工夫といえる。

社殿左手奥には境内社・猿田彦神社。
それにしてもここが六本木であるとは思えない。
まるで地方にでもいるかの様な、のどかな空間である。


久國神社(久国神社) 御朱印と港七福神・布袋様の御朱印。初穂料各300円。
拝殿右脇の社務所窓口にてお願いできる。
首都高と幹線道路、そして大繁華街の近くでありながら、少し路地を入っただけでこんなにも雰囲気、風景が変わるのかと驚かされた神社であった。