武蔵野稲荷神社
御祭神:宇迦之御魂神・月日十天上大神(つきひじゅってんじょうおおかみ)・弥栄天神
社格:—
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/22_nerima/22035.html
所在地:東京都練馬区栄町10-1
最寄駅:西武池袋線 江古田駅
西武有楽町線 新桜台駅
都営地下鉄大江戸線 新江古田駅
御由緒:創建年代は不詳である。
本殿が建っている土地は小高い塚になっており、室町時代後期の1477(文明9)年に起きた江古田・沼袋原の戦い(江古田原合戦)で太田道灌によって滅ぼされた豊島軍の死者を葬った豊島塚のひとつとの言い伝えもある(なお、これを否定する説もある)。
いずれにせよ古い塚であることは確かで、その守護として稲荷神が祀られたと考えられている。
瓢箪塚あるいは割塚などと称されたこの塚には白狐が十数匹も棲んでいたことから、白狐塚とも呼ばれた。
明治から昭和初期にかけて、商家や事業家をはじめ、歌舞伎役者や馬主らの信仰を集め、「三の稲荷」と称する三の日の縁日が大変な人出で賑わったという。
戦時から戦後の混乱などにより一時荒廃したが、日の本神誠講(天理教から派生した)が引き継ぎ、1968(昭和43)年には神社本庁所属の宗教法人となっっている。
1918(大正7)年造営の祭儀殿を除いた境内各施設(本殿・拝殿・鳥居・随神門)は1975(昭和50)年から5ヶ年計画の元、新たに整備された。
江古田駅の西側約200mほどの位置に鎮座しており、千川通りに面して表参道の入口がある。
ツツジなどの植栽に囲まれた細い参道を通り向けると随神門が見えてくる。
小振りで歴史も浅いのだが、なぜか非常に存在感がある。
門をくぐるとすぐ左手に、大黒様が臼造りをしているという珍しい意匠の手水鉢がある。
拝殿前の空間の雰囲気は門外とは全く異なる。非常に力に満ち溢れている印象。
境内の各建造物には、秩父三社を彷彿とさせる彩色も豊かな彫刻が施されている。
これはぜひ永く維持して行って欲しいものである。
境内社は身代稲荷大神が一座。鳥居の扁額には「高天原」と記されている。
また、身代稲荷の周囲は七福神像のほか、馬頭観音や石地蔵などが安置されており神仏習合の要素が色濃い。
「子守塚」の石碑は、死んだ子狐を埋葬供養し、幼児が良く育つようにと祈願したのだといわれている。
様々な民間信仰の歴史を感じさせる、意味深い空間である。
武蔵野稲荷神社 御朱印。初穂料300円。
拝殿左手の社務所に申し出ると、祭儀殿にて授与される。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません