御穂鹿嶋神社
御祭神:藤原藤房卿・武甕槌命
社格:—
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/05_minato/5015.html
所在地:東京都港区芝4-15-1
最寄駅:JR山手線・京浜東北線 田町駅
都営地下鉄三田線 三田駅
都営地下鉄浅草線 三田駅
御由緒:もとはそれぞれ「御穂神社」と「鹿嶋神社」という別の神社であったが、社殿の老朽化や付近の再開発事業などにより合祀されることとなり2004(平成16)年8月、御穂鹿嶋神社と改称した。
そして旧鹿嶋神社の社地に新社殿を造営、2006(平成18)年11月に遷座した。
創建時期は、御穂神社が1479(文明11)年、鹿嶋神社が寛永年間(1624~1645年)と伝えられている。
【御穂神社の御由緒】
御祭神は藤原藤房卿。
後村上天皇の御代(1339~1368)、当地芝浦に一人の気高き老翁がおり、ささやかな庵を結び、村人を教え導いたという。
彼の没後、その高徳を慕う村人たちが庵の跡に宮所を設け、尉殿の宮と崇めたことが創始とされ、この老翁が藤原藤房卿だったという。
ただし、藤原藤房卿は出家後行方を眩ませており、各地に諸説伝承が存在する人物である。
また、御穂神社の御由緒自体にも、駿河国三保からの移住者が、故郷の氏神である御穂神社を勧請した説が存在する。
【鹿嶋神社の御由緒】
御祭神は武甕槌命。
その昔、沖の方より神殿が当地に漂着した。
中には幣帛があったが打ち寄せる波に少しも濡れておらず、どこの社のものか不明なまま海岸に安置された。
後日、常陸国の人が探しに来て、鹿島神宮に鎮座していた一社であると判明し、持ち帰った。
が、再び同じように流されてしまい、またしても全く同じ場所に流れ着いてしまう。
さらに「この浦に祀り坐すべし」と御神託があり、当地の人々はこの奇瑞に驚き、宮所を定め祀ったのが始まりとされる。
都営各線三田駅、またはJR田町駅から一旦第一京浜に出て浜松町方向へ。
三菱自動車本社ビルの脇を右折。角に「江戸開城 西郷南洲・勝海舟会見之地」の石碑もあるのでわかりやすいはず。
なお、社地はほぼJR線路沿いなので、山手線に乗っていると車内から当社が確認できる。
江戸末期、嘉永年間に奉納されたと見られる、江戸流れ形式で見事に造形された狛犬。
台座には1876(明治9)年から開始された標高調査の「几号水準点」が刻まれており、文化財として貴重なものとなっている。
新築された社殿ではあるが、天水桶や力石なども元のものが保存されている。
境内社には稲荷社・天満宮・住吉社の三社が合わせ祀られている。
御穂鹿嶋神社 御朱印。初穂料300円。社殿左奥に社務所があり、そちらでお願いできる。
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