江古田浅間神社

2015年9月22日


御祭神:木花之佐久夜姫命
社格:—
所在地:東京都練馬区小竹町1-59-2
最寄駅:西武池袋線 江古田駅
西武有楽町線 新桜台駅
都営地下鉄大江戸線 新江古田駅
URL:http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp?register_id=301&item_id=51
(文化庁・国指定文化財等データベース:江古田の富士塚)
御由緒:社伝によれば931(承平元)年6月、当地に降雪があった折、その山容が富士山に似ているので村人が登ったところ、御神体と思われる石を拝した。
これを富士の大神と崇め奉ったのが創祀とされる。
「新編武蔵風土記稿」には上板橋村の項に、富士浅間神社として当社の記載があり、別当寺は真言宗豊山派能満寺(現・旭丘2-15-5)で、茅原浅間神社とも呼ばれた。
江戸時代後期には小竹丸祓講(下練馬村・中新井村・中村・上板橋村の各講により構成)によって富士から運ばれたボク石で富士塚「江古田富士」が築造されている。
本殿は1839(天保10)年に造営されたが、関東大震災で損傷を受け、翌1924(大正13)年に補修された。
拝殿・幣殿は1952(昭和27)年、神楽殿は1954(昭和29)年の造営である。


西武池袋線・江古田駅北口を出て、左に数十mの場所に鎮座する。
駅近ということもあってか、通常時でも参拝者は絶えない。
境内には古い石造物が多く、植樹碑前には1807(文化4)年造の燈籠、社殿前にも1819(文政2)年と1848(嘉永元)年造の燈籠が残る。

社殿裏手に「江古田富士」。
塚の表面は富士山から運ばれたボク石(溶岩)で覆われており、都内最大級の規模(高さ約8m、直径約30m)。
1839(天保10)年の築造といわれるが、文化年間(1804~1818年)とする説もある。
閏東大震災で社殿同様損壊したが、翌年復旧された。
1979(昭和54)年5月21日、都内の他2ヶ所の富士塚(下谷坂本富士豊島長崎富士)とともに国の重要有形民俗文化財に指定されている。
なお練馬区からも1986(昭和61)年に区登録有形民俗文化財の指定を受けた。
登拝は年3回の一般公開時(正月三が日・7月1日の山開き・例祭が行われる9月第二土曜・日曜)に限られている。

江古田浅間神社 御朱印。初穂料300円。
境内右手の授与所にて拝受可能。書き置き形式。
当社は板橋区・東新町氷川神社の境外末社だが、御朱印は常時浅間神社で受けられるようである。
今回は富士塚の登拝をしていないので、いずれかの折にタイミングを合わせ再訪したい。