住吉神社(中央区佃)

2014年3月29日

佃島住吉神社
御祭神:底筒之男命・中筒之男命・表筒之男命(住吉三神)、息長足姫命(神功皇后)、東照御親命(徳川家康)
社格:旧郷社
URL:http://www.sumiyoshijinja.or.jp/
所在地:東京都中央区佃1-1-14
最寄駅:東京メトロ有楽町線 月島駅
都営地下鉄大江戸線 月島駅
御由緒:1590(天正18)年8月1日、徳川家康が関東下降の際、摂津国西成郡佃村(現・大阪市西淀川区佃)および大和田村(現・西淀川区大和田付近)の漁夫33人と大阪住吉神社の神主・平岡権大夫好次が江戸に移る。
1645(正保2)年、幕府から江戸鉄砲洲向かいにある百間(約180m)四方の干潟を下賜され、漁夫らがこれを埋め立てて築島し、永住することになった。
この島を故郷の摂津国佃村にちなんで「佃嶋」と命名、1646(正保3)年6月29日には、摂津国佃の住吉社(現・田蓑神社)の分霊(住吉三神)と息長足姫命(神功皇后)と、摂津国佃と強く縁のあった東照御親命(徳川家康)の分霊を奉遷し、住吉神社が創建された。
佃島住吉神社 大鳥居住吉神社 鳥居 (2)
住吉神社 水盤舎住吉神社 鰹塚
月島駅6番出口から隅田川に向かって佃大橋通りを進む。
河畔まで着いたら右折し、再び突き当たりまで行くと大鳥居がある正参道入口である。
隅田川を臨むように建てられた大鳥居と境内の鳥居。
扁額は珍しい陶製で、額字の筆者は有栖川宮幟仁親王。
中央区民有形文化財に登録されている。
鳥居前には、こちらも中央区民有形文化財指定の水盤舎、その後方には鰹塚などもみえる。
住吉神社 (1)住吉神社 (2)
住吉神社を護る狛犬殿。
佃島住吉神社 神楽殿佃島住吉神社 旧神輿庫
佃島住吉神社 拝殿佃島住吉神社 本殿
神明造りの木造社殿は、経年変化によって重厚感が出ており非常に趣深い。
その脇には1910(明治43)年に建てられたレンガ造の旧神輿庫。
東日本大震災で破損したのちに修復・補強が行われ、現在でも祭具などを納める倉庫として使用されている。
住吉神社 船魂神社・疫神社・疱瘡神社佃島住吉神社 船魂神社
佃島住吉神社 疫神社・疱瘡神社住吉神社 入船稲荷神社
境内社は5社。拝殿向かって右手に鎮座するのは船魂神社と疫神社・疱瘡神社。
拝殿右脇奥に鎮座するのは入船稲荷神社。
このそばにはコンクリート造の神輿庫があり、窓から宮神輿が拝観できる。
佃島住吉神社 古河神社住吉神社 龍神社
旧神輿庫の手前に古河神社と思われる小さな石祠。
祭神、由緒の説明書きはないので詳細は不明である。
拝殿向かって左手前に鎮座するのは龍神社(竜王弁財天)。
御祭神は豊玉比売命・於迦美大神・龍姫大神。
巳の日は竜王弁財天の縁日とされ、開運出世巳成金御守が頒布される。
佃島住吉神社 佃堀 (1)佃島住吉神社 佃堀 (2)
境内裏手の佃堀には三年に一度の渡御祭で使用される大幟の柱・抱が埋設されている。
このような祭礼の風習が、現在の東京で残されているのは非常に貴重である。
佃島住吉神社 御朱印帳佃島住吉神社 御朱印帳 (2)
住吉神社 御朱印帳。初穂料1,000円。
画像の駒犬・鯛柄の他、干支の土鈴柄、ふくろう柄がある。
また、表紙の見返しには由緒と有栖川宮幟仁親王の歌が書かれている。
佃島住吉神社 御朱印佃島住吉神社 龍神社 御朱印
住吉神社と境内社・龍神社の御朱印。初穂料300円。
御朱印帳、御朱印ともに参道左手の社務所にて。