経堂天祖神社

2015年11月9日


御祭神:天祖大御神(天照皇大神)・稲荷大神(宇迦御魂神)・北野大神(菅原道真公)
社格:旧村社
URL:http://www.tenso-jinja.tokyo/
所在地:東京都世田谷区経堂4-33-2
最寄駅:小田急小田原線 千歳船橋駅・経堂駅
御由緒:口伝では1507(永正4)年の創建と伝わっている。
「新編武蔵国風土記稿」に「伊勢宮(いせのみや)」と記され、村内には当社の他に天神社・稲荷社四座の計六社が鎮座していたとされる。
明治維新後、新政府により神仏分離令が公布されたため、旧別当の経堂山福昌寺(現・経堂1-22-1)から分離した。
官国幣社以外の民社は宮号の使用が禁じられたため、1874(明治7)年に天祖神社と改称し村社に列格する。
1906(明治39)年に一町村一社を原則とした神社合祀政策が始まったことから、1908(明治41)年9月には付近の稲荷社や北野神社が合祀された。
現社殿は1976(昭和51)年に用賀神社から移築されたものである。

千歳船橋駅と経堂駅の中間付近、千歳船橋駅寄りの住宅街に鎮座している。
いずれの駅からも線路の北側沿いに徒歩5~10分前後程度で、信号のある交差点に行き着く。
ここで右折するとまもなく一の鳥居に出会う。
参道を奥へ進むと村社の文字が残る社号標と二の鳥居。


社号標の後方付近に三峯社の小祠が鎮座している。
参道へ戻ると手水舎、そして一対の小ぶりな狛犬。
1908(明治41)年9月、村内に鎮座していた小谷戸稲荷、細谷稲荷などが合祀された際に奉納されたようだ。


社殿の脇には旧神楽殿。これが実は旧社殿で1873(明治6)年造。
1976(昭和51)年に現社殿と入れ替わった際、茅葺から瓦葺に改修され神楽殿として利用されていた。


境内北側にある現在の神楽殿は1999(平成11)年造営。
社殿向かって左奥へ進むと稲荷の小祠、最奥には胞衣塚(えなづか)。
産後七日目に胞衣(後産)を壺に入れこの塚に納め、子供の成長を祈願(胞衣納め)したという。

経堂天祖神社 御朱印。初穂料300円。参道右手の社務所にて受けられる。
木漏れ日の差す緑豊かな社叢の境内は、その場にいるだけで清められる気がする。