天祖諏訪神社
御祭神:天照大御神・豊受大神・建御名方刀美神・小碓命
社格:旧村社(天祖神社)・無格社(諏訪神社)
URL:http://tensosuwa-jinja.jp/
所在地:東京都品川区南大井1-4-1
最寄駅:京浜急行電鉄本線 立会川駅
御由緒:古くより立会川を挟んで並び祀られていたとされる天祖神社と諏訪神社が合祀された神社である。
旧天祖神社は建久年間(1190~1198年)の大井郷之図や「神明社」の記述が見られること、旧別当寺の海賞山地蔵院來福寺(現・東大井3-13-1)の創立が990(正暦元)年であることなどから、平安末期から鎌倉初期には創建されていたと推測される。
また、旧諏訪神社は1631(寛永8)年以前の創建と見られており、旧松平土佐守下屋敷の海岸寄り(現・立会川駅東側付近)にあったとされる。
新編武蔵風土記稿には二社についてこう記されている。
「神明社 除地一段十二歩 小名濱川町ニアリ 此所ノ鎮守也 社ニ間ニ九尺 當社モ村ノ開闢ヨリノ神社ト云ノミニシテ其年代ヲ傳ヘス 祭禮毎年九月十六日神楽ヲ奏ス 村内来福寺持 下五社持皆同 末社稲荷社 天神社 疱瘡神社 辨天社 右何レモ本社ノ側ニアリ 共ニ小祠ナリ」
「諏訪社 除地四畝十八歩 小名濱川町ニアリ 祭禮毎年ノ六月二十日ナリ」
明治維新後の1875(明治8)年、天祖神社が村社に列せられている。
1961(昭和36)年1月、天祖神社諏訪神社御改築奉賛会會が設立され天祖神社境内で新社殿の造営が図られた。
1965(昭和40)年11月1日に諏訪神社が合祀され、天祖諏訪神社と称されるようになった。
またこの時、東海七福神の福禄寿が濱川神社(兼務社・南大井2-4-8)から当社に遷されている。
京急立会川駅を出て左へ。左手に仲町稲荷神社などを見つつ、石畳で舗装された商店街を進むとやがて旧東海道にぶつかる。
ここで右折して浜川橋を渡ったところに参道の入口である。
ちなみに浜川橋は、かつて鈴ヶ森刑場へ護送される罪人を見送りに来た親族が、この橋で別れ涙したとされることから「泪橋」とも称される。
拝殿前には阿吽とも福を呼びそうなニンマリ笑顔の狛犬が一対。1867(慶応3)年奉納。
境内社は二社。社殿向かって左脇に南稲荷神社(宇迦之御魂神)。
そして厳島神社(市杵島姫命)が境内北側に鎮座する。
天祖神社創建時からの摂社で古くより篤く崇敬されていたとされる。
豊かな植栽と鯉の泳ぐ池、朱塗りの社殿が調和した美しさは必見である。
天祖諏訪神社 御朱印。初穂料300円。
境内左手の授与所にて受けられる。正月期には東海七福神の福禄寿御朱印も。
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