和泉熊野神社
御祭神:天御中主命・伊邪那岐命・伊邪那美命
社格:旧村社
所在地:東京都杉並区和泉3-21-29
最寄駅:京王電鉄井の頭線 永福町駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/08_suginami/8019.html
御由緒:社伝によれば、1267(文永4)年に紀州熊野本宮大社の分霊を祀ったのが当社の創建とされている。
当社は旧和泉村の鎮守で、1284(弘安7)年に社殿を修造し、北条氏綱が上杉朝興の居城となっていた江戸城を攻略した1524(大永4)年頃にも、社殿を修めたと伝えられている。
江戸時代に入り1639(寛永16)年と1696(元禄9)年にも社殿の改修が行われたことが棟札により判明している。
現社殿は1863(文久3)年の造営後、1871(明治4)年に修復されたものである。
1874(明治7)4月には村社に列せられた。
永福町駅を出て井の頭通りを横断し、北東の住宅街に鎮座する。
住宅街の中とはいえ、さほど入り組んだ場所ではないので神田川の左岸沿いに進み、近くに架かる宮前橋、隣接する旧別当の龍光寺等を目印にすれば辿り着けるだろう。正参道の二の鳥居は角柱型の珍しい形式。
石段が組まれた参道をさらに進めば両部型の三の鳥居。
拝殿前の境内には二対の狛犬や燈籠、手水舎、神楽殿などが並ぶ。
社殿左脇のクロマツは、江戸幕府三代将軍・徳川家光が鷹狩り中に休息した際、この地に手植えしたものと伝えられる。
拝殿上部の彫刻は必見。ぜひ後世まで残して行って欲しい作品である。
境内末社は二社。社殿左には北野神社(菅原道真公)・御嶽神社(日本武尊)・山神社(大山祇神)の合祀殿。
一方右手には稲荷神社(豊受比売神)。
この他に境外末社として貴船神社が和泉3丁目22-22に鎮座する。
和泉熊野神社 御朱印。初穂料300円。
境内右手の社務所にてお願いできる。
周囲はすっかり宅地として開発されているが、境内から縄文期・古墳期の石器・土器類なども出土しているそうだ。
祭祀場から発展的に神社が形成されたのではなかろうかと想像させる雰囲気を持った神域である。
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