荻窪八幡神社

2016年1月18日


御祭神:応神天皇
社格:旧村社
URL:http://ogi8.com/
所在地:東京都杉並区上荻4-19-2
最寄駅:JR中央線 荻窪駅・西荻窪駅
東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅
御由緒:平安時代初期の寛平年間(889~898年)に創祀されたと伝えられている。
1051(永承6)年、鎮守府将軍・源頼義が奥州東征(前九年の役)の折、当地に宿陣し戦勝を祈願した。
1062(康平5)年の凱旋時には社殿を修め、盛大な祭を執り行い、武将を駐留させ永く祀らせたといわれる。
社地南側、善福寺川岸一帯の丘地(現・西荻北2-34~36付近)をその館としたことから、この辺りは「城山」と呼ばれた。
1477(文明9)年4月16日、太田道灌は石神井城攻略にあたって戦勝祈願し軍神祭を行っている。
このとき社前に献植した槇樹(高野槇)一株が今なお社殿前にそびえ、樹齢500年を越える御神木「道灌槇」である。
1591(天正19)年、柏木左近命を受けて検地をするに及び社殿の修復が行われ、別当として松永山不動王寺宮本坊大泉院を置いた。
明治維新後は1868(明治元)年の神仏分離令に続き、1872(明治5)年には修験禁止令が出され、大泉院が復職神勤したのが現在の宮司・小俣家である。
1874(明治7)年に村社に列格し、数度の造営・修築を経て現在に至る。


鎮座地は青梅街道沿いの荻窪警察署のほぼ真向かい、と大変わかりやすい。
荻窪、西荻窪の両駅からは徒歩で20分前後。
荻窪駅発の関東バスが8路線ほど出ており、「荻窪警察署前」で降りれば北参道の入口がすぐそばである。
ちなみに北参道側に社号標もあるが、一の鳥居はあくまで東側の参道。

東参道に建つ一の鳥居は、2011(平成23)年の東日本大震災で倒壊したものの、同年内に再建された。
北参道と東参道が合流するところに三の鳥居。
その脇に設置された祓門は、前述した旧一の鳥居の台座を活用している。

神楽殿は1932(昭和7)年に新築され1968(昭和43)年に増築が行われている。

荻窪八幡の社地は、同区内の大宮八幡宮井草八幡宮に次ぐ広さ(約2,600坪)である。
その神域にふさわしい立派な神門と回廊は1968(昭和43)年の造営。

拝殿は1936(昭和11)年に造営された総欅造。
1895(明治28)年造営の本殿は、境内からその姿を見ることはできず。
拝殿前にたかくそびえる御神木「道灌槇」は、かつて一つの根から二つの幹に分かれていたという。
1934(昭和9年)の暴風雨で一幹が折損し、現在は一幹となっている。

境内末社の合殿。
祓戸神社(瀬織津姫神・速開津姫神)・琴平神社(大物主命)・須賀神社(須佐之男命)・稲荷神社(保食神)・御獄神社(太詔戸神)が祀られる。


合殿の隣りに猿田彦神社(猿田彦大神)と秋葉神社(火之迦具土神)も。

荻窪八幡神社 御朱印帳。初穂料1,000円。
拝殿と道灌槇があしらわれた落ち着いたデザイン。

荻窪八幡神社 御朱印。
神門手前、手水舎そばの授与所にて拝受可能。