常盤稲荷神社

2016年1月15日

常盤稲荷神社
御祭神:倉稲魂命
相殿神:罔象女神
社格:旧無格社
所在地:東京都中央区日本橋本町1-8-11
最寄駅:東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅
東京メトロ日比谷線 人形町駅
都営地下鉄浅草線 人形町駅
URL:—
御由緒:1457(長禄元)年、太田道灌による江戸城築城の際、城の守護神として京都伏見稲荷大神の御分霊を勧請して創建、常盤稲荷と称された。
徳川幕府開府後、江戸城郭の拡張工事が行われ、現在の常盤橋(現・大手町2丁目の江戸通り上)付近に遷座した。
常盤橋は元々大橋と称されていたが、当社の社号にちなみ改称されている。
その後、日本橋長浜町(現・日本橋室町1丁目、本町1丁目周辺)四番地の日本橋魚市場内に遷座した。
当時は境内社に道灌神社・江戸神社・青淵神社・祖霊社などが鎮座していたという。
1873(明治6)年1月には神田明神の兼務社となり、9月には神田明神境内に市場の守護神として祀られていた水神大神(罔象女神)が当社の相殿として祀られた。
水神大神は大市場交易神とも称され、盛大に執り行われた水神祭は神田祭・三天王祭と共に名物行事であったといわれる。
1901(明治34)年に水神大神は再度神田神社境内に遷され水神社と改称、築地市場の守護神として奉斎された。
関東震災後の区画整理により換地が行われ、現在の社地に鎮座し現在にいたる。
常盤稲荷神社 鳥居常盤稲荷神社 奉納額
江戸橋の北東側の路地に鎮座する。
位置関係としては福徳神社小網神社を直線で結んだほぼ中間地点といったところ。
本町一丁目町会事務所が隣接しており、管理はこちらで行っているのであろう。
日本橋魚市場に鎮座していた頃のような面影はなく、こじんまりしてしまっている。
1959(昭和34)年と刻まれた魚市場関係者らによる奉納額のみが、往時の名残を感じさせる。
なお、末社・産千代稲荷神社(倉稲魂命・三穂津比売命)も合祀されている。
安産祈願の参詣者が極めて多かったと伝えられ、御礼参りとして桜の若木を奉納する風習があり、魚市場は桜花爛漫の景観であったという。

※御朱印対応はなし。