浅間神社(豊島長崎富士)


御祭神:木花開耶姫命
社格:旧無格社・長崎神社境外末社
所在地:東京都豊島区高松2-9-3
最寄駅:東京メトロ有楽町線・副都心線 千川駅
URL:http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/203193
御由緒:幕末の1862(文久2)年、豊島郡長崎村の富士講・月三講椎名町元講によって築造された。
高さ約8m・直径約20mで、塚の表面は富士山の黒ボク石(溶岩)で覆われている。
頂上に大日如来坐像、小御岳石尊大権現碑、烏帽子岩奉献碑があるほか、太郎坊大権現碑・亀岩八大龍王神碑、合目石、月三講の講碑・同行碑、石仏、天狗像、御胎内などが配置され、古くは築造当時にさかのぼる多数の石造物が安置されている。
江戸時代に築造され東京都内に残存する富士塚の中でもよく原型をとどめているため、1979(昭和54)年5月21日に国の重要有形民俗文化財に指定された。
1987(昭和62)年には大修復が施され、以後も浅間神社豊島長崎富士塚保存会によって清掃や修復などの保存維持が行われている。

千川駅4番出口から池袋方向に150mほど進んで右折し、あとは道なりに350mほど。
参道は住宅などの間の細い路地で、特に案内板もないため、かなり注意しないと見落とす。
塚の前は児童遊園として整備されており、三方には住宅やアパートが立ち並ぶ。
国の重要文化財がこのような環境にあることに若干驚いたが、よく考えてみれば元々生活の一部として信仰があって、重要文化財の指定が後付けなのだ。
ただ、保護や崩落の危険回避なども考慮されてか、周囲は金網で囲われ立ち入りできないようにされている。
これは都内の他二箇所ある重文指定の富士塚(小野照崎神社江古田浅間神社)も同様である。

通常時参拝できるのは簡素な社殿の門前まで。
奥を見ると境内社が見える。
東京都神社名鑑によれば三峯神社(日本武尊)と稲荷神社(宇迦之御魂命)のようだ。

なお当社は無人で、御朱印の授与はない。
本務社の長崎神社でも浅間神社の御朱印は授与されておらず、7月の山開きにおいても同様である。