染井稲荷神社

2016年3月31日


御祭神:保食神・大山祗命
社格:旧無格社
所在地:東京都豊島区駒込6-11-5
最寄駅:JR山手線 駒込駅
東京メトロ南北線 駒込駅
都営地下鉄三田線 巣鴨駅
URL:—
御由緒:鎮座の由緒年代は不明であるが、社伝では霊元天皇の御宇、1674(延宝2)年以前の創建と伝えられている。
往古より当地に鎮座し、染井一村の鎮守であったことが「江戸名所図会」や「新編武蔵風土記稿」などに記されている。
現在も隣接する藤林山西福寺が別当寺で、江戸時代には西福寺の本堂と渡り廊下で繋げられていたという。
また、かつて当社境内に「染井」と呼ばれた泉があり、これが地名の由来となったといわれている。
1773(安永2)年に編纂された「江戸図説」では、既にこの泉が涸れ、跡が残るだけの様子を伝えている。
御神体は、のちに江戸有数の種苗商となった伊藤伊兵衛が1674(延宝2)年2月に奉納した十一面観音石像である。
付近には大名屋敷が多く、造園を行う植木屋が多数集まったことから苗樹園が連なり、歴代将軍が遊覧に訪れる名所となる。
この造園師達によって幕末から明治初期にかけ生産されはじめたのが桜「染井吉野(ソメイヨシノ)」で、明治以後全国に広まった。
社殿は1931(昭和6)年に改築が行われているが、関東大震災や戦火にも社殿は被災しておらず、火防の神としても崇敬が篤い。
1973(昭和48)年に本殿・覆屋・幣殿を造営、社務所ならびに神輿庫を再建している。

妙義神社の西、直線距離で300m弱ほど離れた住宅街の中に鎮座している。
駒込駅からは徒歩7~8分、巣鴨駅からは10分ほどといったところ。
参拝した日は染井よしの町会による「桜里祭り」の開催日。
まだ四~五分咲きといったところだったが、ソメイヨシノ発祥の地で観る桜はまた格別である。


拝殿前には狐ではなく狛犬。しかも非常に小さい。


参道脇には末社の稲荷社が一座。

染井稲荷神社 御朱印。初穂料300円。
ご不在の場合も多いようなのでご注意を。