長島香取神社(茂呂神社)
御祭神:經津主命
社格:旧村社
所在地:東京都江戸川区東葛西2-34-20
最寄駅:東京メトロ東西線 葛西駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/17_edogawa/17053.html
御由緒:別当の自性院(東葛西2-30-20)が文久年間(1861〜1864年)に火災にあい、 古記録を焼失したため詳細は不明である。
長島村の鎮守で旧名を茂呂神社といい、下総国・香取神宮の御分霊を祀っている。
当地を含む江戸川流域は、葛西氏が所領としていた。
初代の葛西清重は源頼朝の旗揚げに呼応し戦果を挙げ、初期の鎌倉幕府重臣となった人物である。
香取神宮を崇敬していたとされ、葛西氏は代々香取神宮の造営役なども担っていた。
当社を含め付近に香取神社が多数鎮座しているのはこの影響とみられる。
当社東方に建つ清光寺や正圓寺、当社周辺は長島高城の跡地といわれ、現在でも周辺には社寺が集中している。
城跡の遺構などは発見されていないが、後北条氏による分限帳「小田原衆所領役帳」には太田新六郎康資が所領としていたこと、江戸時代に書かれた「葛飾記」には“長島殿”という城主の存在が記されている。
葛西駅出口を左に出て、京葉道路方向へ環七を北進する。
葛西橋通りを越えたところで右に向かうと、長島川が暗渠化された「葛西親水四季の道」があるので、これに沿って住宅街に入っていく。
この道筋に長島香取神社が鎮座しているが、そのまま行くと裏参道から入る事になるので、表参道からの参拝にこだわる方は、南側の表参道へ。
表参道は住宅街の間の細い路地に面しているので、地図でルートをご確認いただきたい。
社殿は2013(平成25)年に改築された。
緻密な彫刻が施されているという本殿は、この際覆屋内に納められた為、現在は拝観できなくなっている。
境内社・八雲神社はかつて旧長島村西部で祀られていたが、1951(昭和26)年に遷座された。
3年に1度、6月に祭礼が盛大に行われている。
八雲神社の左手奥と、少し離れた右手にそれぞれ小祠。
右手の小祠は水神社?お聞きするのを失念してしまったため詳細は不明。
香取神社社殿の後方には諏訪神社、隣接する東善寺側には六社を祀る合殿。
合殿には天祖神社・御嶽神社・事比羅神社、三峯神社・稲荷神社・龍神社が鎮座している。
龍神社・三峯神社・事比羅神社については、江戸時代の地誌・新編武蔵風土記稿に末社として記載されている。
境内最奥に、江戸川区登録有形民俗文化財の富士塚「長島の富士塚」がある。
区内で10基あまり現存する富士塚の中でも規模が大きいとされ、塚の高さは約4m。
旧長嶋・桑川両村の山玉参拝講によって1908(明治41)年に築山後、1917(大正6)年に再築されたものだという。
長島香取神社 御朱印。初穂料300円。
境内参道左手の社務所にて受けられる。
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