馬込八幡神社

馬込八幡神社
御祭神:品陀和気命
社格:旧村社
所在地:東京都大田区南馬込5-2-11
最寄駅:都営地下鉄浅草線 馬込駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/11_ota/11037.html
御由緒:鎌倉時代の1193(建久4)年、源頼朝の家臣で馬込松原の里(現・北馬込2丁目付近)に居住していた渡辺対馬守正久が、京都・岩清水八幡宮の御分霊を勧請、翌年秋に遷宮を行ったといわれている。
その後荒廃したが、江戸時代の1816(文化13)年、馬込村の名主・高山幸右衛門らが再興し馬込村の総鎮守とされた。
現在も隣接する長遠寺が幕末まで別当を勤め、明治維新後は村社に列格している。
馬込八幡神社 鳥居と社号標馬込八幡神社 棟門
馬込駅A2出口から国道1号線(第二京浜)を川崎方向へ。
途中、環七との交点上にある「松原橋」は1940(昭和15)年に完成した日本初の立体交差。
さらに進み、JRの高架橋と歩道橋を通過した先で、斜め左に入り200mほどで社頭にいたる。
1919(大正8)年5月造立の社号標には「村社」の文字がはっきりと残る。
鳥居は木製の両部鳥居で、その奥には棟門も配置されるなど、長遠寺の存在とあわせて神仏習合の名残が感じられる。
馬込八幡神社 手水舎馬込八幡神社 神楽殿
馬込八幡神社 狛犬 (1)馬込八幡神社 狛犬 (2)
拝殿前の狛犬は1865(慶応元)年9月の奉納で左右とも子抱きの阿形。
馬込八幡神社 拝殿馬込八幡神社 本殿
現社殿は鉄筋コンクリート造で1961(昭和36)年に造営され、2001(平成13)年に修復工事が行われている。
当社と長遠寺は古くより馬込村の中心部であったという。
かつては後北条氏家臣・梶原三河守助五郎の所領となっていたことが「小田原衆所領役帳」に記されている。
遺構は発見されていないが、築城に適していた一帯には広大な城館(馬込城)が築かれていたとされる。
馬込八幡神社 子育稲荷神社 (1)馬込八幡神社 子育稲荷神社 (2)
境内社は社殿左手の神楽殿脇に4社が鎮座している。
子育稲荷神社(保食命)の神狐はデフォルメ気味のユーモラスな姿。
馬込八幡神社 御霊社 鳥居馬込八幡神社 御霊社 石倉造社殿
御霊社は馬込全町の戦没者の霊を祀る。
石倉造の社殿が珍しい。境内旧施設の転用だろうか。
馬込八幡神社 氷川神社馬込八幡神社 三峯神社
御霊社の左手には氷川神社(素盞嗚命)と三峯神社(伊弉册命)。

※社務所玄関に「ご朱印は実施しておりません」との掲示があり、御朱印の授与は行われていない。