西台天祖神社

2016年10月31日

西台天祖神社
御祭神:天照皇大神(大日孁命・大日孁貴命)
社格:旧村社
所在地:東京都板橋区西台2-6-29
最寄駅:都営地下鉄三田線 西台駅
東武鉄道東上線 東武練馬駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/21_itabashi/21016.html
御由緒:創建の年代等は不明で、口伝では円墳の上に営まれた神祠であるという。
西台村の鎮守で江戸時代は神明社または神明宮と称され、1869(明治2)年4月までは教徳寺(明治5年廃寺)が別当を担った。
1873(明治6)年3月社号を天祖神社に改称、翌1874(明治7)年4月村社に定められている。
1990(平成2)年、現社殿に造替された。
西台天祖神社 鳥居西台天祖神社 社号標
西台天祖神社 社頭の狛犬 (1)西台天祖神社 社頭の狛犬 (2)
西台天祖神社 境内全景西台天祖神社 手水舎
西台駅西口から南へ。
大東文化大の脇を通り過ぎた後、首都高5号池袋線の高架下を横断、住宅街の坂をのぼった先にある。
円形の額束が笠木の継ぎ目を支える石鳥居、そして境内は下り宮になっているのも非常に特徴的。
鳥居は1796(寛政8)年造で、区教育委員会いわく「神明鳥居としては区内最古」としている。
が、神明鳥居に額束はないので宗忠鳥居と分類すべきか。
西台天祖神社 境内西台天祖神社 力石
西台天祖神社 神輿奉安庫西台天祖神社 神楽殿
西台天祖神社 拝殿前狛犬 阿西台天祖神社 拝殿前狛犬 吽
1960(昭和35)年造営の神輿奉安庫、1927(昭和2)年造営の神楽殿などを眺めつつ拝殿前へ。
拝殿前の狛犬は1998(平成10)年造立。
近年奉納でありながら岡崎現代型ではなく招魂系。
西台天祖神社 拝殿西台天祖神社 本殿
平成に入り造替された社殿は、神明造の拝殿・幣殿・本殿で構成された木造権現造り。
経年変化によって、木造ならではの味わい深い褐色に染まった姿が美しい。
西台天祖神社 稲荷神社 一の鳥居西台天祖神社 稲荷神社 二の鳥居
西台天祖神社 稲荷神社 社殿西台天祖神社 おしわぶき様(しゃぶき様)
西台天祖神社には境内社が多く鎮まる。
拝殿向かって左手には小高い場所に祀られた稲荷神社(宇迦之御魂神)。
その脇にはおしわぶき様。しゃぶき様とも称される。
男性器を形どった石が御神体で、近隣の京徳地区に祀られていたが、明治初期に当社境内に遷座された。
一般に性器信仰は五穀豊穣や子授け・安産などを願うもので、おしわぶき様も同様だったと推測される。
おしわぶき様の場合、御神体が石造つまり石神であり、この「石」が「咳」に転じて咳鎮め・疫病除けの信仰対象にもなった。
また、石神が「しゃくしん」と読み替えられたことから、杓子を奉納する風習もある。
西台天祖神社 境内社鳥居西台天祖神社 水神社
西台天祖神社 杵築神社・伊勢神宮・春日神社西台天祖神社 八雲神社
本殿脇には水神社(弥都波能賣神)、杵築神社(大己貴命)・伊勢神宮(天照皇太神)・春日神社(天児屋根命)、八雲神社(建速須佐之男命)が全て石祠にて祀られている。
西台天祖神社 石祠西台天祖神社 御嶽神社 石祠
西台天祖神社 御嶽神社 御塚西台天祖神社 御嶽神社 山頂石祠
八雲神社の傍らには祭神不明の小祠も。
また、境内入口付近には塚が築かれている。
富士塚かと思いきや、こちらは御嶽神社(日本武尊)の御嶽塚。

西台天祖神社 御朱印
西台天祖神社 御朱印。初穂料300円。
境内左手の社務所にて受けられる。