鎧神社
御祭神:日本武命・大己貴命・少彦名命・平将門公
社格:旧村社
所在地:東京都新宿区北新宿3-16-18
最寄駅:JR中央線 大久保駅・東中野駅
都営地下鉄大江戸線 東中野駅
東京メトロ東西線 落合駅
URL:http://yoroi.or.jp/
御由緒:鎧神社の創建については諸説ある。
醍醐天皇の御代(897~930)、理源大師が伝法灌頂を授けた弟子10人の内の一人、貞崇僧都が行基作と伝えられる薬師如来像をこの地に安置し薬師堂(後の円照寺、当社元別当寺)を建立した際、鬼門鎮護のため当社が創建されたという。
またそれ以前より当地に伝わる伝説として、日本武尊が東征の際、甲冑六具をこの地に蔵めたというものがあり、社号の由来はこれに拠るとされている。
他説としては、940(天慶3)年藤原秀郷により討たれた平将門の鎧が埋められたという説が複数存在し、江戸名所図会に「相伝ふ、藤原秀郷将門を誅戮し凱旋の後、将門の鎧をこの地に埋蔵し、上に禿倉を建てて鎧明神と称すというふ。社前に兜松と称する古松あり。これも兜を埋めたる印と云ふ。」と記されている他、平将門の鎧を当地の住民達が埋めて祀った、あるいは藤原秀郷が重病を患い円照寺に参詣し、将門の崇りを恐れてその鎧を円照寺内に埋め霊を祀る祠を建てた、などという説がある。
以後江戸時代までは鎧大明神と称され、旧柏木村の鎮守社として村人の崇敬を受けてきた。
1868(明治元)年、将門が朝廷の逆賊とされ本殿祭神から末社に遷されたが、戦後氏子の請願により本社に復された。
社地はJR東中野駅東口から南東、大久保駅北口からであれば北西に、直線距離でそれぞれ約600m程先、中央線の線路脇に近い住宅街に鎮座する。
保育園を併設していることもあってか、境内は整然としており非常に良く整備されている印象。
入母屋造の社殿は拝殿と本殿が別棟となっており、渡り廊下で繋がっている。
境内社は4社。摂社・天神社は表参道左脇に鎮座する。
元は鎧神社から200mほど北の北柏木公園に鎮座していたが、明治中頃に遷座された。
なお成子天神社の元の社であることから元天神とも称される。
天神社社殿の両脇には狛犬が1721(享保6)年製の狛犬型庚申塔がある。
全国的にも珍しく、民俗学的にも貴重な資料として新宿区の有形民俗文化財に指定されている。
末社3社の合祀殿は本殿脇に。稲荷神社(宇迦御魂命)、三峯神社(伊弊諾命・伊芽冊命)、子の権現(大国主命)が合わせ祀られる。
鎧神社 御朱印。初穂料300円。拝殿脇の社務所にてお願いできる。
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