豊受大神宮(伊勢神宮・外宮)

2014年10月16日

豊受大神宮(伊勢神宮・外宮)
御祭神:豊受大御神
社格:神宮(近代社格対象外)・二十二社・延喜式内大社
URL:http://www.isejingu.or.jp/about/geku/
所在地:三重県伊勢市豊川町279番地
最寄駅:JR東海参宮線・近鉄山田線 伊勢市駅
御由緒:神宮(通称:伊勢神宮)125社の内、皇大神宮(内宮)とともに正宮を構成し「外宮(げくう)」とも称される。
外宮の社伝として編纂された「止由気宮儀式帳」によれば、478(雄略天皇22)年に天皇の夢枕に天照坐皇大御神が現れ「吾れ一所のみ坐せばいと苦しく。しかのみならず大御饌も安く聞こし召さず坐すが故、丹波国比治の真名井に坐す我が御饌都神、等由気大神(豊受大御神)を我許に欲りす」と告げられた。
(要約すると、一人でこの場所にいるのは辛く、食事も不自由している。丹波国比治の真名井にいらっしゃる私の食事を司る神、豊受大御神を私の許に呼んで欲しい)
この御託宣が皇大神宮の宮司・大佐々命にもあり、奏上を受けた雄略天皇は非常に驚き畏れ、現在の鎮座地である伊勢国度会の山田ヶ原に外宮を造営し、丹後国から豊受大御神を御遷座した。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 表参道火除橋伊勢_豊受大神宮(外宮) 手水舎
伊勢_豊受大神宮(外宮) 勾玉池伊勢_豊受大神宮(外宮) 第一鳥居
表参道火除橋を渡り、手水舎へ。その向こうには神宮観月会が開催される勾玉池が広がる。
外宮内の参道は左側通行である。内宮においては逆の右側通行となる。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 第二鳥居伊勢_豊受大神宮(外宮) 四至神・五丈殿・九丈殿
二つの鳥居を抜けた右手に神楽殿と授与所があり、御神札・御守・神宮暦などの授与・御祈祷受付の他、御朱印もこちらで受けられる。
神楽殿の向かい側には五丈殿・九丈殿、そのそばには石壇の中に植えられた一本の榊。
ここに宮地の四方を守護するとされる石神・四至神(みやのめぐりのかみ)が祀られている。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 古殿地 (1)伊勢_豊受大神宮(外宮) 古殿地 (2)
心御柱覆屋が建つ古殿地。
次の式年遷宮ではこちらが新御敷地となるが、この土地から湧き出す気の強さに鳥肌が収まらない。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 正宮 (1)伊勢_豊受大神宮(外宮) 正宮 (2)
そして御正宮へ。撮影はこの鳥居まで可能。
言葉では表現し尽くせない、感謝や有り難さ、畏れ多さなどが絡み合った感情に襲われる。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 川原祓所伊勢_豊受大神宮(外宮) 亀石
正宮参拝のあとは亀石を渡り別宮へ向かう。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 多賀宮 (1)伊勢_豊受大神宮(外宮) 多賀宮 (8)
伊勢_豊受大神宮(外宮) 多賀宮 (6)伊勢_豊受大神宮(外宮) 多賀宮 (2)
外宮第一の別宮、多賀宮。豊受大御神の荒御魂を祀る。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 別宮土宮伊勢_豊受大神宮(外宮) 別宮風宮
別宮の土宮と風宮。
土宮の御祭神、大土乃御祖神は古くは山田原の鎮守神であったが、外宮御鎮座以後は宮域の地主神となった。
風宮の御祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。
元寇の際、神風を起こし日本を護ったとされる。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 下御井神社 (1)伊勢_豊受大神宮(外宮) 下御井神社 (2)
豊受大神宮所管社の下御井神社(しものみいのじんじゃ)。
上御井神社(※一般参拝不可)とともに御料水(神前に供える水)を汲む井戸で、高天原の天忍穂の長井の水が遷されたという。
社殿のように見えるのは御井覆屋である。通常は上御井神社から御料水を汲み、支障があるときのみ下御井神社の水が供えられる。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 忌火屋殿伊勢_豊受大神宮(外宮) 北御門鳥居
神楽殿と九丈殿の間に伸びる北側参道からは諸祭典の神饌を御調理する忌火屋殿が見える。
その奥には御酒殿があり守護神である御酒殿神が祀られている。どちらも一般参拝は不可なので参道から遥拝。
伊勢_豊受大神宮(外宮) 御朱印
豊受大神宮(外宮) 御朱印。初穂料300円。前述の授与所にて。