月讀宮(皇大神宮別宮)

2014年10月20日


御祭神
月讀宮・月讀尊
月讀荒御魂宮・月讀尊荒御魂
伊佐奈岐宮・伊弉諾尊
伊佐奈弥宮・伊弉冉尊
社格:延喜式内大社・皇大神宮別宮
所在地:三重県伊勢市中村町742-1
最寄駅:近鉄鳥羽線 五十鈴川駅
URL:http://www.isejingu.or.jp/about/naiku/tsukiyomi.html
御由緒:天照坐皇大御神の弟神である月讀尊を祀る、皇大神宮(内宮)においては荒祭宮に次ぐ第二位の別宮。
ちなみに豊受大神宮(外宮)には御祭神名の漢字表記は異なるが同神である月夜見尊を祀る別宮・月夜見宮がある。
鎮座地には同じく内宮別宮の月讀荒御魂宮・伊佐奈岐宮・伊佐奈弥宮が鎮座している。
804(延暦23)年、伊勢の神宮から上進した「皇太神宮儀式帳」には「月讀宮一院正殿四区」と記され、一囲いの瑞垣内に祀られ、四宮を合わせて月讀宮と呼ばれていたことが伺える。
867(貞観9)年8月に伊佐奈岐宮と伊佐奈弥宮に宮号が宣下されている。
927(延長5)年に編纂された「延喜式神名帳」には、伊佐奈岐宮・伊佐奈弥宮で一院、月讀宮・月讀荒御魂宮で一院をそれぞれ形成していたとされる。
現在のように、四宮それぞれが瑞垣を持つようになったのは1873(明治6)年からである。
社殿は内宮に準じて萱葺・神明造りで、6本の鰹木と内削ぎの千木を持つ。
遷宮の御敷地は正宮と他の別宮においては東西に隣接するが、地勢の関係上月讀宮のみ南北になっている。

鳥居をくぐると、深い社叢に囲まれた参道を進む。途中、手水舎と宿衛屋がある。
宿衛屋で大麻・守祓・御朱印の授与、神楽や御饌の取次ぎ等が行われている。
奥へ進むと四宮が並列に鎮座する。
向かって右から月讀荒御魂宮、月讀宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮と並ぶ。

参拝の順序はまず右から二番目の月讀宮、一番右端の月讀荒御魂宮。

続いて月讀宮の左隣の伊佐奈岐宮、左端の伊佐奈弥宮。
古事記、日本書紀ではほとんど登場することのない月讀尊に、何故か以前から心惹かれるところがあったが、遂にこうして参拝することができた。

参道鳥居近くに鎮座している、内宮の末社・葭原神社。延喜式神名帳の「荻原神社」に比定されている。
御祭神は佐佐津比古命・宇加乃御玉御祖命・伊加利比売命。

皇大神宮別宮・月讀宮 御朱印。初穂料300円。