出世稲荷神社(本郷)
御祭神:宇迦御魂命
社格:旧無格社
所在地:東京都文京区本郷1-33-17
最寄駅:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅
都営地下鉄三田線 春日駅
都営地下鉄大江戸線 本郷三丁目駅
JR中央線 水道橋駅
URL:—
御由緒:寛永7(1630)年、春日局は野原だった当地を屋敷地として幕府より拝領、御付の下男30人の居住地とした。
その際、鎮守として当社が勧請・奉斎された。
当地一帯は古くは「春日殿町」と呼ばれ、これが今も通りなどにその名が残る旧地名「春日」の起源となっている。
「春日局」はのちに朝廷から下賜された称号で、明智光秀の重臣・斎藤内蔵助利三を父にもち、本名は斎藤福という。
父・斎藤利三は本能寺の変で織田信長を討つも、羽柴秀吉に山崎の戦いで敗戦し処刑されたため、福は母方の稲葉家に引取られ成人した。
稲葉氏の縁者で小早川秀秋の家臣・稲葉正成の後妻となった後、徳川二代将軍・秀忠の嫡男・竹千代(のちの家光)の乳母に登用される。
その後、江戸城大奥の礎を築き、幕府内で老中をも上回る権力を握るに至った。
当社は春日局の出世にあやかって「出世稲荷」と称されるようになり、崇敬されたという。
「御府内備考」によれば社地は拝領地28坪、外に27坪、小栗猶之丞より借地とある。
享保2(1717)年に焼失したため、京都稲荷山の千年杉で御神体を造り祀った。
現在は牛天神北野神社の兼務社のひとつとなっている。
最寄りは後楽園駅。
A1出口を出て、目の前の白山通りを横断し水道橋方向へ200mほど進んだ後、左折すると社頭がある。
白山通りを挟んで、東京ドームシティの遊戯施設とちょうど向き合うあたりになるので、これを目安にするといいだろう。
境内は1953(昭和28)年3月に区立春日園児童遊園として整備され、すべり台やブランコなどの遊具が並ぶ。
都会において神社の存続を図る方策のひとつであろう。
出世稲荷神社 御朱印。初穂料500円。
本務社・牛天神北野神社で授与が行われるが、宮司がおられるときのみの対応となる。
出世稲荷神社 初午、献梅祭、例大祭限定の御朱印。
献梅祭については当社境内では特に催しは行われていない。
他の祭事などでも同様だが、本務社・牛天神の祭事などに連動して限定御朱印が出される。
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