三光稲荷神社

2014年7月12日

三光稲荷神社
御祭神:三光稲荷大神・田所稲荷大明神
社格:旧無格社
所在地:東京都日本橋堀留町2-1-13
最寄駅:東京メトロ日比谷線 人形町駅
都営地下鉄浅草線 人形町駅
東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅
URL:—
御由緒:1687(元禄2)年刊の地誌「ゑ入江戸惣鹿子」に「はせ川町、三十郎稲荷」とあるのが当社であるとされる。
歌舞伎役者・二代目關三十郎の邸内に祀られていたというのだが、關三十郎はそれよりも生没とも後年の人物なので、この説は後付けであろう。
1603(慶長8)年、当時の長谷川町(現・堀留二丁目)に居住された絹布問屋田原屋村越庄左衛門、木綿問屋建石三蔵の両家が、海岸を埋立てて貸家をたて大地主となり、その土地の鎮守として祀ったのが創建とされる。
1923(大正12)年の関東大震災で社殿を焼失、翌1924(大正13)年再建される。
また、同年区画整理によって長谷川町と田所町が合併して堀留町二丁目となり、その際田所稲荷が合祀された。
1933(昭和8)年の区画整理時に現在地へ遷座、その通りを三光新道と称するようになった。
戦後、御神体にまつわる逸話がある。
1951(昭和26)年、福島県郡山市の農家・池田氏より長谷川町役場宛に手紙が届く。
関東大震災後、道具市で「長谷川町守護神」なる小詞を買い自宅に奉斎したところ池田家は繁栄したといい、そのうち夜な夜な家鳴りがして長谷川町に帰りたいというお告げがあったため、手紙を送るに至ったそうである。
震災時に当時の神主は御神体を奉安し逃げ延びたが、その後御神体は所在不明になっており、この出来事の後に無事当地に帰って来たという。
三光稲荷神社 鳥居三光稲荷神社 水盤
人形町駅で下車したら、人形町通りを北の小伝馬町駅方向へ。
堀留町交差点に至る二本手前の、右手に入る細い路地に「三光稲荷神社参道」の石標がある。
三光稲荷神社 狛犬 (1)三光稲荷神社 狛犬 (2)
目と口が印象的な三光さんの狛犬殿。
三光稲荷神社 全景三光稲荷神社 奉納された招き猫
写真の通り社地は大変狭い。そんな中に招き猫の並ぶ棚がある。
当社は猫族守護神として、飼い猫が行方不明になったとき立願すれば霊験があるとされている。
境内の招き猫は、猫が帰ってきた飼い主達によって奉納されたもの。
三光稲荷神社 御朱印
三光稲荷神社 御朱印。初穂料300円。
基本的に無人社であり、書置きの御朱印を人形通り沿いにある化粧品店「オキナ」様にて授与していただける。
(場所については詳しい案内が境内に掲示されている)
日曜祝日、第一・第三土曜は休業日なのでご注意を。