調布青渭神社

2015年7月5日


御祭神:青渭大神(水波能売大神・青渭押比売命)
社格:旧郷社・延喜式内小社(論社)
所在地:東京都調布市深大寺元町5-17-10
最寄駅:小田急バス(吉04・吉14・調35・鷹65系統)「青渭神社前」停留所
(京王電鉄京王線 調布駅・JR中央線 吉祥寺駅発)
小田急バス(吉04系統) 「西原」停留所
(京王電鉄京王線 つつじヶ丘駅・JR中央線 三鷹駅発)
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/26_kitatama/26167.html
御由緒:創建時期は不詳。
水を求め湧水の豊富な当地に居住した先住民が、生活に欠くことの出来ない水を尊び、祠を建て水神を祀ったことが起源と伝えられている。
現在の御祭神は青渭大神(水波能売大神・青渭押比売命)となっているが、この大池に棲む蛇を祀っていたという説もある。
旧深大寺町の総鎮守として古来より崇敬を集め、五町歩あまり(約3000坪以上)の広大な社地を保有していたという。
社地内に湧水による大池があり青波を湛えていたことから、青波天神社とも称された。
また、神社明細帳等には当社が延喜式神名帳所載武蔵国多摩郡八座の内、官祭の社で重き御社であったと伝えられているが、式内社「青渭神社」については稲城市東長沼・青梅市沢井にも論社とされる神社がある。
明治維新後の1873(明治6)年12月、郷社に列せられた。
なお、社頭には高さ約34m・目通り幹囲約5.5m、樹齡数百年と推測されるケヤキの巨木がそびえ立っている。
「神木の大ケヤキ」と称されるこの老樹は「新編武蔵風土記稿」「江戸名所図会」にも登場しており、市内随一の巨木として、調布市文化財天然記念物に指定されている。

最寄り駅と呼べる駅は無く、最も近いのは京王線布田駅(徒歩2kmほど)なので、近隣各駅からバスで来るのが妥当だろう。
と言いつつも、筆者は付近の他の神社も巡る都合があったため徒歩で伺った。
社頭に着くと神木の大ケヤキが出迎えてくれる。
「生命力」とでも言えばいいのだろうか、強烈かつ圧倒的な存在感、放たれる雰囲気には畏敬の念を感じざるを得ない。



境内はシンプルな構成である。
石段を上がると左手に手水舎(鬼?が水盤を支えているユニークな意匠)、狛犬一対、1992(平成4)年10月に竣工した権現造り社殿となっている。
境内摂末社は無し。


調布青渭神社 御朱印。初穂料300円。
社殿向かって右手の授与所にて受けられる。