東新町氷川神社

2016年10月12日


御祭神:速須佐之男命
社格:旧村社
所在地:東京都板橋区東新町2-16-1
最寄駅:東武鉄道東上線 ときわ台駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/21_itabashi/21019.html
御由緒:創建は明らかでないものの、武蔵一宮氷川神社より勧請と伝えられる。
上板橋村字上ノ根に奉斎され、上板橋村の鎮守として崇敬を集めてきた。
1823(文政6)年の「上板橋村書上帳」に「御除地五反四畝歩 当所鎮守氷川宮地但宮 拝殿有之候 御除地中田一反八畝拾歩同社免」との記載がされている。
明治維新で旧別当の長命寺(現・東山町48-5)から分離した後、1879(明治12)年に村社となる。
1945(昭和20)年6月の空襲により社殿が大きく破損し仮復旧されたのち、1951(昭和26)年社殿の補修整備が行われた。
1981(昭和56)年、鉄筋コンクリート造の覆殿・内拝殿・幣殿を造営している。


ときわ台駅の南西、徒歩で約1kmほどの住宅街に鎮座する。
境内は傾斜地。豊かな社叢の中、三の鳥居まで緩やかな石段の参道を登っていく。

狛犬は1850(嘉永3)年造で、台座にも獅子などが彫られ氷川大明神の刻銘がされている。


社殿の構成はユニークで、木造の外拝殿、内拝殿・幣殿・覆殿はRC造だ。
覆殿内には1852(嘉永5)年3月改築の内本殿があり、総欅造で四方に彫刻が施されているという。
拝観してみたいところだが、外部からはその姿は確認できず。


境内末社は三社。
榛名神社(火産霊神・埴山毘売神)と大宰府天満宮(菅原道真)は、それぞれ小石祠にて祀られている。
稲荷神社(宇迦御魂命)は1974(昭和49)年に社殿の改築が行われている。

東新町氷川神社 御朱印。初穂料300円。
境内参道右手の授与所にて受けられる。
書き置き形式で拝受。直書きの対応があるかは不明。
ちなみに当社は江古田浅間神社の本務社だが、御朱印は浅間神社の方で直接授与されている。

なお、境内には1971(昭和46)年に建設された郷土資料館がある。
主として旧上板橋村の南部から集められた農具や民具など約1000点の区指定有形民俗文化財を収蔵・展示している。
見学は神社への事前予約が必要。