王子稲荷神社
御祭神:宇迦之御魂神・宇気母智之神・和久産巣日神
社格:旧無格社
所在地:東京都北区岸町1-12-26
最寄駅:JR京浜東北線 王子駅
東京メトロ南北線 王子駅
都電荒川線 王子駅前停留場
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/kita/5300
御由緒:創建時期は不明。古くは岸稲荷と称した。荒川の岸に鎮座したことが由来という。
康平年間(1058~1065年)には源頼義が「関東稲荷総司」として崇敬していた。
この関東とは陸奥国まで含む「東国三十三国」であり、当社の格式が伺い知れる。
1180(治承4)年には源頼朝が源義家の腹巻(鎧の一種)や薙刀等を奉納したとされ、また後の当地の領主、小田原北条氏の崇敬も篤かったという。
江戸期においては近隣の王子神社とともに徳川将軍家祈願所の一つに指定され、1634(寛永11)年、1703(元禄16)年、と幕府によるたびたびの社殿造営があり、現社殿は1822(文政5)年十一代将軍家斉により寄進されたものである。
第二次大戦中の1945(昭和20)年4月13日、空襲により本殿は大破し、1960(昭和35)年に再建が行われた。
当社は有名な落語「王子の狐」の舞台にもなっているほか、大晦日から正月にかけて行われる「王子・狐の行列」や初午祭凧市の祭事には氏子地域外からも多くの参詣者を集める。
王子駅北口を出てそのまま線路に沿うように住宅街を北進していくと当社にたどり着く。
神門は平日は閉じられている。理由は神門の先が神社付属の幼稚園となっているためである。
ちなみに参拝した日は日曜であったが、どうやら卒園式らしく、園児と父兄で大混雑。
このため鳥居の撮影は断念した。
園庭には池があり市杵島神社(市杵島比賣命)が鎮座している。
1822(文政5)年造営の美しい拝殿の全景。
手水盤は拝殿正面に。
拝殿の右脇を奥へ進むと本宮が鎮座。
本宮殿の脇には稲荷社らしく鳥居が連なり、その先に亀山稲荷神社・嬉野森稲荷神社・北村稲荷神社の三社殿。
三社殿の左隣には御石様。
京都伏見稲荷同様、持ち上げた際に重く感じるか軽く感じるかで願い事の成就を占う「おもかる石」がある。
御石様の横に階段があり、その上に御穴様の社殿。小さな石祠と当地にいた狐の住処だったというお穴様が。
神気に満ちた、とでも表現すればよいのだろうか。何かを感じる空間である。
扇屋の稲荷
王子稲荷ではないが、王子駅北口を親水公園沿いに来ると落語に登場する「扇屋」のビルがある。
現在料亭は営んでいないが、玉子焼は現在も製造販売を続けている。
写真はその扇屋ビルの脇に鎮座している稲荷社。
王子稲荷神社 御朱印。
拝殿右に社務所があるので、そちらにお願いする。
初穂料は通常400円だが、2月の午の日に行われる凧市開催日は墨書きが変わり、初穂料800円(書置きであれば500円)。
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