虎ノ門金刀比羅宮
御祭神:大物主神・崇徳天皇
社格:旧府社
URL:http://www.kotohira.or.jp/
所在地:東京都港区虎ノ門1-2-7
最寄駅:東京メトロ銀座線 虎ノ門駅
東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線 霞ヶ関駅
御由緒:1660(萬治3)年、讃岐国丸亀藩主・京極高和がその藩邸のあった芝・三田の地に讃岐金刀比羅大神の御分霊を勧請したことが始まり。
1679(延宝7)年、高和の次男・京極高豊の代に江戸城の裏鬼門にあたる現在地に遷座し、町民の熱烈な要請に応え毎月十日に限り邸内を開き参拝を許可した。
以来、虎ノ門金毘羅大権現と称えられ、久留米藩有馬家の邸内社であった「水天宮」と並び人気を集めたとされる。
1869(明治2)年4月神仏分離の神祇官の沙汰により事比羅神社と社号を改称、1871(明治4)年6月には京極家所有地と社地を分割した。
1873(明治6)年3月8日府社に列し、1889(明治22)年9月7日には金刀比羅宮と改称している。
東京大空襲により社殿は焼失したが、1951(昭和26)年11月10日には建築史家・伊東忠太の設計校閲により拝殿・幣殿が再建され現在に至る。
虎ノ門駅2番出口から、桜田通り(国道1号線)を南へ50mほどの場所に鎮座している。
鳥居が視界に入るまではこんなところに神社が?という環境だが、大鳥居の下に立てば、たしかに立派な拝殿がのぞいている。
はやる心を鎮めて、まずは手水を行う。
直線と金属の質感で統一された境内に、その周囲を黒御影の水溝で囲われた神楽殿が浮かびあがるように建っている。
天然の素材を用いた伝統的な神社建築と清浄さを醸し出す水辺、それを邪魔しないガラスや金属の近代的な建築素材と意匠が見事に融合し神域を形成している。
社殿の方へ振り返れば、1821(文政4)年10月に奉納された明神型鳥居が佇む。
「金刀比羅大神」の扁額が掲げられ、左右の円柱部に四方を護る守護神である四神の霊鳥・霊獣(東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武)が飾られており、非常に珍しいものである(港区指定有形文化財・建造物)。
しかし、文化財としての価値もさることながら、神社の構成物として強烈な存在感を放つ。
社殿は戦後の造営だが、重厚さと風格を兼ね備え、拝殿前に立てばある種の圧力さえ感じられる。
神の坐す場であるから当然ではあるのだが。
拝殿脇の奉納樽には讃岐国・金刀比羅宮の御神酒「金陵」も。
境内末社の喜代住稲荷神社と結神社(むすびじんじゃ)。
喜代住稲荷神社は金運の神様として、結神社はその名の通り良縁を求める多くの女性から、それぞれ篤い信仰を集めている。
虎ノ門金刀比羅宮 御朱印帳。初穂料1,500円(御朱印分含む)。
他にピンク地の花柄のタイプも授与されている。
虎ノ門金刀比羅宮 御朱印。初穂料はお気持ちで、とのこと。
社殿左に隣接する琴平タワー1階の社務所にて受けられる。
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