上高田氷川神社


御祭神:須佐之男尊
社格:旧村社
所在地:東京都中野区上高田4-42-1
最寄駅:西武新宿線 新井薬師前駅・中井駅
都営地下鉄大江戸線 中井駅
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/07_nakano/7018.html
御由緒:室町時代後期の1453(享徳2)年、武蔵国一宮・氷川神社を勧請・創建し上高田一円の鎮守とされた。
長禄年間(1457~1461年)には太田道灌が江戸城築城にあたり、しばしば当社に参詣し、松一株を献植したと伝えられている。
この松は目通り約4mの御神木となったが、1937(昭和12)年に枯木となった。
江戸時代の正保年間(1645~1648年)には代官・野村彦太夫為重によって社殿の修復がなされている。
同時代、別当は真言宗豊山派の寺院・東光寺(現・上高田5-21-5)であった。
1922(大正11)年、氏子より土地の寄進を受け社地を拡張した後、1926(大正15)年10月に造営された社殿は戦禍をまぬがれ現存している。
戦後は1954(昭和29)年に神楽殿が造営されるなど、各種の復興整備が進められ、1988(昭和63)年に社務所も新築した。

新井薬師前駅南口を出て左手、五中つつじ通りを道なりに約400m進む。
コンビニのある角を右折し、坂を少し上った先に鎮座している。
境内の入口には1882(明治15)年造の一の鳥居、そして1938(昭和13)年造の二の鳥居と、2基の明神鳥居が並ぶ。
手水舎の水盤は幕末の1821(文政4)年9月銘。



当社には2014(平成26)年2月に中野区認定観光資源のひとつに認定された「上高田囃子」が伝えられている。
300年ほどの歴史があるといい、9月中旬の例祭日には氏子の方々によって奉納される。
また、三年に一度の本祭では屋根から台座まで総彫の宮神輿も渡御されるという。

境内社は天神社(菅原道真)・天王社(須佐之男尊)・稲荷社(宇迦御魂命)・八幡社(応神天皇)が合殿にて祀られている。

境内社ではないが、本殿脇には表忠碑やその副碑が建てられている。
日露戦役出征者、日独戦出征者、満洲事変出征者および大東亜戦争において上高田に現住し本籍を有する家族の英霊97柱の勲を称え、平和を祈念している。


上高田氷川神社 御朱印。初穂料300円。
社殿向かって右手の社務所にて受けられる。
印刷された社号に朱印が捺された書き置きで、日付を墨書きで記入した後、帳面に丁寧に貼り付けていただいた。