諏訪神社(多摩川二丁目鎮座)

2016年8月6日

多摩川諏訪神社
御祭神:建御名方命・八坂刀売命
社格:旧無格社
所在地:東京都大田区多摩川2-10-22
最寄駅:東急多摩川線 矢口渡駅
URL:http://tokumochi-jinja.tokyo-jinjacho.or.jp/keidai00.html
御由緒:平安時代初期・承和年間(834~848年)の創建と伝えられ、信濃国・諏訪大社の御分霊を奉斎している。
旧原村(現・多摩川2丁目地区)の鎮守で、幕末まで隣接する東福寺(玉川八十八ヶ所霊場66番札所)が別当寺を務めた。
村内には建御名方命を祀る上諏訪と、八坂戸売命を祀る下諏訪の二社が鎮座していたといい、1880(明治13)年2月、上諏訪社に下諏訪社が合祀されている。
現社殿は2002(平成14)年8月に造営された。
また2003(平成15)年には地域の文化向上を目標に、囃子会「多摩川諏訪囃子」が発足している。
多摩川諏訪神社 鳥居と社号標多摩川諏訪神社 昭和15年奉納狛犬
矢口渡駅から商店街を通り抜けつつ約400mほど南に進んだところで左折し、さらに170mほど先に行ったところが鎮座地。
閑静な住宅街の中に、朱塗りの社殿が鮮やかに際立つ。
参道を進むとまず迎えてくれるのは1940(昭和15)年11月奉納の護国型狛犬。
新潟県弥彦神社のそれを模した系統で、台座に記名された奉納者は当地付近の有力な氏子とみられる。
多摩川諏訪神社 手水舎多摩川諏訪神社 御神木
多摩川諏訪神社 明治4年奉納狛犬 (1)多摩川諏訪神社 明治4年奉納狛犬 (2)
多摩川諏訪神社 拝殿多摩川諏訪神社 本殿
手水舎のそばには御神木、そして1871(明治4)年奉納の狛犬。
上下両社合祀前の時期に造立されたものだが、どちらにあったのかは定かではない。
多摩川諏訪神社 境内社鳥居多摩川諏訪神社 明和2年水盤
多摩川諏訪神社 氷川・天祖・御嶽神社多摩川諏訪神社 稲荷社
境内社はふたつの社殿に計4社。
社地東側に共通の石鳥居が設けられ、1765(明和2)年造の水盤が置かれている。
向かって右手は稲荷社、左手の合殿には氷川神社・天祖神社・御嶽神社。
氷川神社、天祖神社(神明社)、稲荷社は新編武蔵風土記稿にもその名があり、東福寺あるいは村で管理していたことがわかる。
御嶽神社の詳細が不明だが、東福寺が真言宗智山派の寺院であることに答えがあるのかもしれない。
多摩川諏訪神社 御朱印
多摩川諏訪神社 御朱印。初穂料300円。
当社は通常無人。本務社の徳持神社で御朱印の授与をされている。