野沢稲荷神社

2016年2月27日


御祭神:倉稲魂神
社格:旧村社
URL:—
所在地:東京都世田谷区野沢2-2-13
最寄駅:東急田園都市線 駒沢大学駅
東急東横線 学芸大学駅
御由緒:創建時期や由緒などは不明。
江戸時代初期の正保年間(1644~1648年)に、葛飾郡葛西領の百姓・野村次郎右衛門と荏原郡六郷領沢田の百姓・田中七右衛門が、当地に入植・開拓し、万治年間(1658~1660年)に馬引沢村から独立し野沢村が成立している。
ちなみに村名については野村氏の「野」と沢田の「沢」から一字ずつ採って命名されたといい、区内の他地区に多くみられる沢の付く地名とは由来が異なる。
境内北角の庚申塔に「元禄八年野沢村」と刻まれており、当社の創建年代については万治から元禄期と推測できる。
「新編武蔵国風土記稿」には、村の中央に位置し同村の鎮守であったことなどが記されている。
現拝殿と内本殿は、1900(明治33)年の造営。

駒沢大学駅から環七に向かう。大田区方向へ約1kmほど移動した先、左手に入った住宅街の一角に鎮座する。

神楽殿も明治期の造営で、拝殿同様に以前は茅葺きであったが改修されたという。
社地は狭いながらも社叢はかなり維持されており、鎮守社としての空気感はしっかり保たれている印象。

拝殿前の狐像には比較的丁寧な修復の跡がみられる。
参拝時は正月を少し過ぎた時期だったが、まだ鏡餅が供えられていた。

拝殿はかつて茅葺であったが、1966(昭和41)年に銅板葺に改修された。
内本殿が納められている覆殿は1976(昭和51)年に鉄筋コンクリートで造営されたものである。
管理は町会主体のようで、社務所はあるが通常は無人で御朱印の対応はない。