豐榮稲荷神社(豊栄稲荷神社)
御祭神:宇迦之御魂神(田中稲荷大神・豐澤稲荷大神)
社格:旧無格社
所在地:東京都渋谷区渋谷3-4-7
最寄駅:JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン 渋谷駅
東急田園都市線・東横線 渋谷駅
京王電鉄井の頭線 渋谷駅
東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線 渋谷駅
URL:—
御由緒:創建は鎌倉時代、金王八幡宮をお祀りした河崎土佐守基家の曾孫高重によって、祀られたと伝えられている。
創建当初は渋谷駅近く(並木町31番地、公設市場と渋谷川の間)にあったとされる。
渋谷駅東口から国道246号線を横断したところに稲荷橋という小さな橋が現存しており、この付近に鎮座していたとみられる。
渋谷川は渋谷城の壕に利用されており、江戸時代・文化年間(1804~1817年)頃までは「堀ノ外稲荷」、その後「田中稲荷」、あるいは川の端にあったことから「川端稲荷」とも称された。
一方、元猿楽町京極家(旧但馬豊岡藩)の下屋敷内に祀られていた豐澤稲荷神社が明治初年、中豐澤にあった多くの稲荷祠を合祀し道玄坂上に遷座後、1952(昭和27)年田中稲荷に合祀された。
さらに東京都の区画整理事業に伴い、1961(昭和36)年10月金王八幡宮の南隣である現在地に遷り、豐榮稲荷神社となった。
北面の外観。東面に正面鳥居・社号標と百度石がある。
一の鳥居とその奥に何基も連なる朱塗りの奉納鳥居。
手水舎の杓も個人名での奉納によるものだ。
小さな社だが、崇敬者に大切にされているのがよく伝わる。
豐榮稲荷神社の由緒碑、そして田中稲荷神社にあったとされる庚申塔。
渋谷区指定有形文化財である。
拝殿内部を覗くと、扁額には「豐澤稲荷大神」「田中稲荷大神」の神号。
流造の本殿は、この規模の神社にしては立派なもの。
豐榮稲荷神社 御朱印。初穂料300円。
社殿横に授与所はあるが基本不在である。御朱印は道を挟んで隣に鎮座する金王八幡宮の授与所に申し出るといただける。
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