天沼熊野神社

2016年2月28日


御祭神:伊邪那美命
社格:旧村社
URL:http://www.amanumakumano.org/
所在地:東京都杉並区天沼2-40-2
最寄駅:JR中央線 荻窪駅
東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅
御由緒:768(神護景雲2)年、東海道巡察使・紀朝臣廣名が武蔵国を訪れ、当地に乘潴驛(あまぬまえき)を置いた際、氏神を勧請したのが創建と伝えられる。
ちなみに「乗潴」が地名「天沼」の由来とする説があるが、別説もあり定かではない。
1333(元弘3)年、北条高時を討つため鎌倉へ進軍中の新田義貞が当地に陣を敷き、社殿を修め、二株の杉を植え戦勝祈願したとも伝えられている。
この杉は心願成就の杉、出世杉などと称されていたが、1946(昭和21)年までに枯死したため伐採され、切り株が保存されている。
1395(応永2)年、朝倉三河守が当地に帰農した際、社殿を修理し、十二社権現と称されるようになった。
明治維新後に熊野神社と改称、1874(明治7)年3月2日村社に列せられた。

天沼八幡神社の社頭から、東に徒歩5分ほどの住宅街に鎮座する小さな神社である。

鳥居の右手には末社・白玉稲荷神社(保食神)と道祖神が祀られている。


社殿左手には境内社が鎮座する一角がある。
その傍らに、力石や新田義貞公お手植えの「出世松の根」も安置されている。

三社合殿に祀られているのは、太現神社(太現尊大神)・三峰神社(伊邪那岐命・伊邪那美命)・須賀神社(素戔鳴命)
太現尊大神という神は、天沼に最初に鎮座した神だという。
その隣には稲荷神社(保食神)が一座。

天沼熊野神社については、以前は御朱印対応をされていたが、対応を中止されてしまった。
このような古社の御朱印が受けられなくなったのは非常に悲しいことである。