永福稲荷神社

2014年11月3日


御祭神:宇迦之御魂命
社格:旧無格社
URL:http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/08_suginami/8005.html
所在地:東京都杉並区永福1-24-6
最寄駅:京王電鉄井の頭線 永福町駅
京王電鉄京王線 下高井戸駅
東急電鉄世田谷線 下高井戸駅
御由緒:1530(享禄3)年、現在でも隣接する曹洞宗の寺院・万歳山永福寺を開山した秀天慶実和尚が、永福寺境内の鎮守として伊勢神宮外宮より豊受大神を勧請し創建したとされる。
※(なお、東京神社庁のサイトでは京都伏見稲荷大社のご分霊を勧請、とありこれと異なる。また現在当社の御祭神は豊受大神ではなく宇迦之御魂命であるため、ここにも相違点が存在する。)
1639(寛永16)年に行われた検地の際、永福寺村持ちの鎮守になったという。
明治維新後に神仏分離のため、永福寺から分離独立した。
1878(明治11)年に同村全体を護るように社殿が西向きに建て直されたといい、1970(昭和45)年にも建て替えられたものの社殿は西面したままである。


最寄り駅は井の頭線の永福駅。
駅を出ると目の前に甲州街道と井の頭通りを結ぶ永福通りが通っている。
これを400mほど南進すると左手に社叢と石垣が見えてくる。
まっすぐ社殿まで伸びた参道の途中には二の鳥居。神仏集合の名残を見せる両部鳥居である。
そのそばに手水舎があるが、参拝時水は流されていなかった。

永福稲荷の神狐は子狐付き。欠損も無くうっすら苔むして情緒あるお姿。


社殿の周囲は両側とも余裕があるため、回り込んで全景が拝観できる。
稲荷社らしく朱が映えた権現造りである。



境内末社は4社。白鳥神社(日本武尊)・天王社(須佐男命)・白山神社(伊邪那岐命)は南面して三社が並ぶ。
そのそばにはさりげなく古い水鉢も。文化10年の文字が見える。
社殿左脇には1907(明治40)年10月に永福寺村字水久保から遷座してきた天神社(菅原道真公)。

境外末社として駅近くの永福通り沿い(永福1-39-17)に御嶽神社が鎮座している。
村内に御嶽講が結成された江戸中期に創建されたという。

永福稲荷神社 御朱印。初穂料300円。
境内右手の授与所にてお願いできる。
書置きの対応はされていないようなので、御朱印希望の場合は事前に確認したほうがよいだろう。

2016(平成28)年8月現在、御朱印の授与は行われていない模様。