千種稲荷神社
御祭神:宇迦之御魂神
社格:—
所在地:東京都墨田区錦糸4-15-1(錦糸公園内)
最寄駅:東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅
JR総武線・総武線快速 錦糸町駅
URL:http://kinshisanwa.sakura.ne.jp/inari
※錦糸三和町会のページ
御由緒:江戸時代、横十間川両岸に武家屋敷が軒を連ねていた頃より当地の守護神として祀られていたと伝えられる。
明治時代、旧陸軍糧秣廠本所倉庫が当地に建設されることとなり、陸軍省は敷地内にあった社殿を撤去した。
その後、同倉庫や周囲に火災が頻発し、陸軍省は対応に苦慮するようになる。
しかし、撤去したままであった当社を旧位置に再建したところ、火災の発生は収束したという。
1923(大正12)年の関東大震災発生時には一帯が灰燼に帰したが、当社は少しの被害も受けなかった。
1928(昭和3)年7月、復興事業の一環として陸軍倉庫跡地が錦糸公園として整備され、神田より製菓業者が周辺に集団移住し営業を開始しはじめたところ、再び町内に火災が多発するようになる。
ある時、静岡県より来たという行者が「当地に祀られていた神社が、公園建設の際に園内のいずれかに放置されたままになっている」といったため、町内有志が探し出して旧位置に祀ると、やはり火災の発生が収まった。
1945(昭和20)年3月10日の空襲でも当社は被害を受けず、境内に避難した多くの人命を救ったという。
戦後の1954(昭和29)年から、千種講により荒廃していた当社の整備が行われた。
1955(昭和30)年、施設一切が東京都に寄贈されたが、管理は千種講に委任された。
1975(昭和50)年、千種講は春秋2回にわたり吉野桜を墨田区公園課に寄贈し、景観の向上を図っている。
錦糸公園の南西側の端に鎮座する小さなお宮。
半蔵門線の4番出口が最も近い。とはいっても錦糸町駅自体がすぐそば。
境内は千種講によりしっかりと管理されている様子が伺える。
由緒は稲荷社らしく神威の高さを伺わせる。
亀戸天神などに参拝する際には、ぜひお立ち寄りいただきたい。
※無人社のため、御朱印などの対応はない。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません